教員紹介

伊藤 健宏 (いとう たけひろ)
- 職名
- 准教授
- 専門分野
- 理論経済学,マクロ経済学,社会保障論
- 担当科目
- 経済学基礎,マクロ経済学I・II
研究テーマ
世の中を見渡してみると、経済に関わるさまざまな政策が政府によって行われていることがわかります。それらの政策がなぜ行われなければならないのか、そしてもしそれらの政策に問題があるならばどのように改革をするのが望ましいのかについて、経済学の視点から考えることを学部ゼミのテーマとしています。
ゼミの進め方
- 3年生の前期では社会保障制度や経済政策に関する文献の輪読を行います。
- 3年生の後期では、文献の輪読に加えて、毎年12月に行われるインターゼミナール大会へ向けてのゼミ論文の執筆を行います。大会参加に向けた準備を行う中で、研究の仕方やプレゼンのスキルを身につけることができます。
- 4年生ではインターゼミナール大会で取り組んだ内容もしくは独自に見出したテーマをもとに研究を行います。その成果を卒業論文にまとめます。
現在の研究課題、研究活動
日本の社会保障制度(とくに、年金制度や介護保険制度など主に高齢者を対象にした制度)の改革が経済に対してどのような影響をもたらすのかということについて、経済学の知見に裏打ちされた理論モデルを用いて分析を行っています。
最近では、公的介護制度の改革が家族内介護の質や介護サービス事業者が行う介護の質および社会全体の満足度にどのような影響をもたらすのかについての研究や、現在の年金制度を、各自で老後のために積み立てる形に改めるとどのような影響が生じると考えられるかといった研究などを行っています。
社会保障制度のあり方を経済学の視点から考えることに興味を持っている学生は大歓迎です。
社会活動(学外の委員会活動,学会委員活動,NPO理事など)
- 岩手大学人文社会科学部非常勤講師(社会保障論担当)(2016年~2020年)
- 山形大学人文社会科学部非常勤講師(経済経営特殊講義担当)(2018年)
- 生活経済学会東北部会運営委員(2019年~継続中)
- 岩手県地域年金事業運営調整会議委員(2020年~継続中)
教育のポリシー
基礎にきちんと取り組むことの大事さは、学問に取り組む姿勢についても言えると考えます。経済学の基礎をきちんと勉強したうえで世の中を観察してみると、「今まで学んできたことと現実が合ってないな」とか「この制度はこのように変えればいいのに」と思うことがいろいろ出てきます。基礎固めができれば、自由にいろいろな発想を生み出す可能性が広がりますが、逆に言うと、基礎がなければ新たなアイディアを生み出すことも何かを提言する(表現する)こともできないと考えています。「まずは基礎をしっかりと」が教育のポリシーです。