教員紹介

近藤 信一 (こんどう しんいち)

職名
准教授
専門分野
経営戦略論,国際経営戦略論
担当科目
中小企業論,企業論,地場産業・企業研究

研究最前線(コラム)

企業にとって最適な経営戦略を模索し、提案する

研究テーマ

岩手県内の企業を調査対象に、研究テーマを設定し、経営戦略のフレームワークに沿って質問事項を作成し、インタビュー調査を実施します。インタビュー調査で集めた内容を学生自らが分析、考察し、そして提言作成を行います。

令和4年度の卒論テーマ

  • コロナ渦における飲食店の継続・業績向上への考察
  • 岩手県における起業の実態調査
  • 岩手県中小企業における岩手県立大学との産学連携による経営戦略
  • 岩手県内の建設業の中小企業におけるDXを通した業務効率化

「ゼミの内容」

ゼミの主役は「学生」あり、教員は「サポート役」に徹します。また、本学は岩手県出身者、または東北出身者が多いため、積極的に県外の大学との学外活動を行っています。

3年生は、メインの活動としてゼミ研究を行います。ゼミ研究は、3年生全員で1つの研究テーマを自ら考えて、岩手県内企業を対象に自ら調査研究を行います。研究成果を、懸賞論文に応募したり、大学祭でポスター展示をしたり、学部主催の講演会で発表したり、他大学との合同ゼミで発表したりします。学外活動としては、他大学との合同ゼミを数回行います。

4年生は、メインの活動として卒業論文を作成します。卒業論文は個人で行いますが、この時に3年生のゼミ研究での経験が活かされることになります。また、3年生のゼミ研究の指導も行ってもらいます。

3年生・4年生合同の行事としては、交流を図るための親睦会を年数回、ゼミ合宿(先輩の就職先への訪問など)などを行っています。

現在の研究課題、研究活動

私の研究の柱は3本あります。

一つ目の柱は、国際経営戦略で、日本企業が中国など東アジア地域に進出し、どのようなビジネス活動を行っており、課題は何なのかをフィールド調査により研究しています。

二つ目の柱は、電機電子メーカーの経営戦略で、スマートフォンやIOT(モノのインターネット、Internet of Things)、AIなど新しい市場に対して、どのような戦略を採用するべきなのかを研究しています。

三つ目の柱は、中小企業研究で、岩手県内の中小企業の経営戦略の参考になるようなテーマで研究を行っています。最近は、中小企業の女性経営者の経営戦略をテーマに研究しています。

社会活動(学外の委員会活動、学会委員活動、NPO理事など)

  • 国際戦略経営研究学会、理事(2019年10月~現在)
  • アジア経営学会、評議員(2015年10月~現在)
  • 一般財団法人機械振興協会、経済研究所・特任研究員(2018年9月1日~現在)
  • 立命館大学衣笠総合研究機構、国際地域研究所・客員協力研究員(2019年4月1日~現在)
  • 同志社大学中小企業マネジメント研究センター、嘱託研究員(2020年4月1日~現在)

このほかにも岩手県や県内自治体の委員会委員などに有識者として参加し、助言をしています。また、岩手県や県内自治体などから依頼されて講演活動を行なっています。

教育のポリシー

私の研究スタイルは、「定性的実証研究」です。「実証研究」とは、研究者が直接現場に行き、観察することによる研究をいいます。私の場合は、企業活動の現場に行きます。それは、県内だけでなく、国内、さらには海外にも及びます。「定性的」とは、統計など数字では表せないデータに基づいて研究を行うということです。私の場合は、フィールド調査、特に国内外の企業活動の現場に出かけて経営者などにインタビュー調査を行うことでデータを集めています。定性的実証研究とは、まさに「百聞は一見にしかず」の姿勢で実践することが必要です。ゼミでも、この定性的実証研究を行ってもらいます。ゼミ生には、「百聞は一見にしかず」の姿勢で、どんどん学外に出かけて行ってもらいたいと思っています。そのための機会を準備すること、そしてサポートすること、これが私の役割です。

教員一覧に戻る