教員紹介

山本 健 (やまもと たけし)

職名
教授
専門分野
応用ミクロ経済学の実証研究
担当科目
金融論,ファイナンス論I・II

研究テーマ

地域の社会や経済が直面している課題を、経済学・経営学の手法を用いて解決に導くテーマであれば対象は問いません。例を挙げると、

  • 食や観光を利用した地域活性化
  • 農林水産業の6次産業化による経済的自立
  • 地域密着型事業戦略が地方銀行の企業価値にもたらす効果

ゼミの進め方・内容は、3年生のうちは卒業研究を進めるための必要な分析の手法を身につける目的で専門書の輪読と演習を行う一方、課題発見のためのフィールドワークを積極的に展開します。4年生になると、それぞれの解決すべき課題を見出し、検証のための調査を実施し、その結果を取りまとめていきます。

現在の研究課題、研究活動

地域課題解決のための研究として、これまで以下のようなテーマに地域と共同で取り組んできました。

  • 地方の中小企業におけるCSR活動のあり方と地域内の体制構築に関する研究
  • 雫石町におけるユニバーサルデザインの推進と認知度調査
  • 岩手県内ものづくり企業のIT活用実態に関する調査研究
  • 中国人観光客誘致を通じた国際交流が県内各市町村の地域振興に果たす役割についての実証研究
  • 着地型観光の素材開発と展開
  • 結婚と子育てを核とした地域再生に関する研究
  • 沿岸地域の被災した食品事業者のさらなる復興支援について
  • 一関地方におけるもち食文化に関する研究
  • 食料生産地域再生のための先端技術展開事業
  • 三陸沿岸道路及び三陸鉄道開通に伴う地域経済への影響と活用策
  • 地方創生協働研究
  • 盛岡手づくり村の地場産業振興機能強化について

これらとは別に、研究職に就く前は証券会社に勤務していたこともあって、企業価値(株主価値)やそれを決定づける事業戦略や経営上の意思決定との間の関係を探ることに興味があります。例えば、どのようにお金を集めれば、集めたお金をどのような事業に配分すれば、そして事業の成果をどのように分配すれば、企業の価値を高めることができるかといった点でテーマを探し、仮説を立てて、財務データや市場価格データを統計的に分析して証明するという流れで研究を行ってきました。最後は経済学で学位を取得しましたが、修士課程をビジネススクールで修めた経験から、ファイナンスはもとより、マーケティング、経営戦略、人事組織、アカウンティング、生産管理などの分野にも深い関心があります。

社会活動(学外の委員会活動,学会委員活動,NPO理事など)

  • 中小企業庁「創業補助金」審査委員(2013年~2014年)
  • 盛岡広域圏経済戦略策定懇話会委員(2014年~2015年)
  • 南いわて食産業クラスター形成ネットワーク運営委員(2015年~現在)
  • 奥州市まち・ひと・しごと創生総合戦略策定委員会委員(2015年~現在)
  • 遠野スタイル創造・発展有識者会議副委員長(2015年)
  • 三陸創生実践塾講師(2015年~現在)

教育のポリシー

学生のみなさんには、絶えず知的好奇心のアンテナを伸ばして、さまざまな物事(例えば、以下に挙げるような)に関心を注いでもらいたいと思います。

  • どうすれば、都市部と農村部の格差を是正できるかについて学びたい。
  • 地域の特色あるものづくりに関心がある。
  • 中小企業が直面する課題について学び、解決に導きたい。
  • 環境問題、社会貢献、安心安全な食や生活に関心がある。
  • 金融や証券の仕組みや不動産資産の価値がどう決まるのかに関心がある。
  • 国や地方自治体の経済政策・振興施策に関心がある。
  • 地域経済について学びたい

地域の社会や経済が直面する課題を、常に主体的な姿勢で発見し、解決案を考える習慣を身につけて、卒業研究に臨んでもらいたいと希望しています。

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