教員紹介
宇佐美 誠史 (うさみ せいじ)
- 職名
- 准教授
- 専門分野
- 交通計画学,都市計画学
- 担当科目
- 地域・都市計画論,地域交通論,地域環境調査実習
研究テーマ
交通計画や地域計画、都市計画領域を主な対象としています。学部ゼミの現在の研究テーマは「現在の研究課題、研究活動」のところに、書いているものからいくつか選んでいます。それら以外にも、自分からの持ち込み企画も受け付けています。社会のニーズ、研究の背景などから、実施する意義があるかどうか、相談できればと思います。
ゼミの進め方
ゼミの進め方・内容は、3年生のうちは主に研究室で抱えているテーマに触れつつ、興味のあるテーマについて、文献を読んだり、データの整理方法などを学んだりしながら、卒論を進めるための基礎力をつけます。3年生の最後には、興味のあるテーマで文献を整理し、4年生で執筆する卒論のテーマを検討します。4年生になると、卒論のための調査研究が本格化します。
現在の研究課題、研究活動
社会経済活動を支える地域づくり、交通網づくりということに興味があります。これらは、行政だけでつくるものではなく、民間や住民など各主体が有機的に繋がってつくっていくことで、より良いものがつくられると思っています。
研究するテーマは、時代に応じたものの中から選んでいます。今は、以下のようなところが主なテーマです。いずれの研究も社会を構成するいろんな人たちの協力で成り立ちます。1)で言えば、被災地の住民のみなさんやその人たちを見守り続けている方々、医療関係者など。研究者、実務者、行政などのネットワークも重要です。
- 復興途上および復興後の被災地居住者の健康維持に関する研究
- 日本の自転車通行システムの整序化に向けた自転車利用者の意識
- 身体の機能の一部に障がいを持った方の交通問題
- 住民主体の公共交通づくり
- 新しい交通手段の地域社会への普及方法
- 災害時の自転車活用方法
- 道の駅平泉の交通システムの効果
社会活動(学外の委員会活動、学会委員活動、NPO理事など)
以下は、一部ですが、道路交通、旅客輸送、貨物輸送、都市計画、事業評価関連の多くの委員会等を引き受けています。
- 国土交通省東北運輸局地域公共交通アドバイザー(2014年~継続中)
- 国土交通省東北地方整備局道路ドクター(2015年~継続中)
- 岩手県道路交通安全推進連絡協議会アドバイザー(2016年~継続中)
- 岩手県政策評価委員会委員(2010年~継続中)
- 岩手県事業認定審議会委員(2016年~継続中)
- 岩手県盛岡広域振興圏経営懇談会委員(2014年~継続中)
- 宮古市都市計画審議会会長(2016年~継続中)
- 滝沢市地域公共交通会議会長(2016年~継続中)
- 盛岡市自転車空間検討会代表(2009年~継続中)
- 岩手県貨物自動車運送適正化事業実施機関評議委員会座長(2016年~継続中)
- 土木学会自転車政策研究小委員会幹事(2011年~継続中)
- もりおか交通まちづくりLRTフォーラムメンバー(2005年~継続中)
- 岩手県立大学生協理事(2013年〜継続中)
教育のポリシー
社会に貢献する教育研究をポリシーとしています。調査研究を行うためには、多くの関係者とのコミュニケーションが必要となる場合が多いです。そのため、やろうとしている内容の勉強はもちろんのこと、相手に対して感謝の気持ちを持つことも重要だし、「報告」「連絡」「相談」などは必要な時期、必要な相手に対して、適切におこなわなければなりません。
調査研究を行うには、日々、世の中で起こっていることを感じ取る力が重要と思っています。そこで、疑問を持ち、仮説を考え、データを取り、検証、提言という一通りのことをどれだけ経験するかということが大事で、これらは学生が主体的にやることで、調査研究に必要なスキルが徐々に身についていきます。それが、就職活動や就職後に必要とされる能力を習得することにもつながると思っています。