高嶋　裕一 （たかしま ゆういち）

研究テーマは「産業」です。例えばみなさんがお使いの「スマホ」も産業です。ひとくちに「スマホ」といっても、電話機やアンテナを作るメーカーもあるし、その部品を作る産業もあります。携帯電話の契約をするときには、ショップを通してだし、さらに契約の対象である料金プランを作って、契約のとおりに通信（情報）を送るのは、通信会社の仕事です。いろんな企業や店が協力しあって「スマホ」という一つのサービスを実現しています。

他にも、身近なところに産業があります。「公務員」も産業の一種です。

産業という切り口は広いので、いろいろな研究テーマを（例えば「宇宙産業」と「伝統産業」のように対極にあるものも）扱えます。

ゼミ所属前のみなさんに期待するのは、産業についてあれこれ考えてもらうことです。さしあたりは正しいかどうか気にしないでください。自分が何を知っていて、何を知らないのかです。ゼミでは、それについて討論したり、まとめを作ったりしましょう。

最初のうちは、本の読み方（速読）や、文章の書き方を集中的に練習します。なぜ、速読をするか、ですって？世の中には速読ができる分かりやすい文章と、できない文章があることを知ってもらうためです。もちろん目指すのは速読ができる分かりやすい文章の書き方です。

わたしが今関心を持っていることは、経済学の歩みを100年前に立ち戻って考え直すことです。今、人口減少社会ということが問題になっていますが、その解決のヒントは100年前にあると思っています。

みなさんがこれまで出来なかったことが出来るようになることを手伝いたいです。みなさんが自信を持ち、その能力を卒業後の社会で発揮できるようになることを望みます。失敗を苦にしない気持ちをもってほしいです。一回限りの失敗はただの失敗ですが、繰り返しのチャレンジうちの最初の失敗は、「失敗」ではなく、「成功」のための「準備」です。