教員紹介

吉木 岳哉 (よしき たけや)

職名
教授
専門分野
自然地理学,地形学
担当科目
地理学,地誌学

研究テーマ

主として県内を対象に、地形に関連する調査・研究に取り組んでいます。地層を調べて、地形の形成過程/年代/当時の古環境を復元する「地形発達史」という分野が得意です。

地層から考古遺物が産出することもあります。また、地形のなかには、昔の人の生活や生産活動に伴ってつくられたものもあります。地形学を通じて「考古学」に触れる機会も多くあります。

石や砂などの堆積物、土壌、植生など、ほとんどの自然要素は地形の上に成立しています。それらと地形との関係を明らかにする「地生態学」にも取り組みます。

さらには、農地、住宅、都市などの人間活動も地形の上に成立しています。城下町の成立過程や自然災害の種類・頻度なども、地形の影響を強く受けています。地形と人びとの暮らしとの関係についても研究します。

地形と言われても身近には感じないでしょうが、実際には、様々な面で私たちの生活に深く関わっています。もちろん、自然環境においても、地形は重要な要素です。このゼミでは、地形が関連する幅広い分野について学んだうえで、その中から個々の学生が強く関心を持った対象について卒業研究に取り組んでもらいます。

現在の研究課題、研究活動

最近では、人びとの暮らしに近い位置・スケールの地形について研究しています。たとえば、下記のような研究です。

  1. たたら製鉄に伴う地形変化と周辺環境への影響
  2. 盛岡の町並みと昔の地形
  3. 東南アジアにおける、自然環境と人びとの暮らし

社会活動(学外の委員会活動,学会委員活動,NPO理事など)

考古・歴史・地理関係に関する講演

教育のポリシー

地形学の専門的な知識を身につけ、本学あるいは他大学の大学院でさらに学問を深めてくれることは喜ばしいですし、私も協力します。でも、卒業後に研究職に就く学生は稀です。地形学や地質学の知識が、卒業後に直接的に役立つ機会は少ないでしょう。

ですから、このゼミでは、自然地理学の知識を、まずは浅く広く学んでもらうようにしています。最終的には、地域の歴史や現在の街並み・土地利用には、地形を中心とした自然環境が影響していることを理解してもらいたいと考えています。それと同時に、自然科学を学ぶことを通じて、データに基づいて分析・解釈する能力を身につけてもらいたいと考えています。後者に関しては、本学部を卒業して社会に出てからも、きっと役に立つ能力です。

旅先で自然の風景や町並みを見たとき、名物料理を食したとき、自然地理学の知識があれば、その意味や歴史を推測できますし、感激も段違いです。大学生の期間は、人生のなかでも時間的・体力的に余裕があり、知的好奇心も高まっている「勉強最適期」です。このゼミでは多くの巡検(学ぶための旅行)を実施します。個人での旅行も推奨します。多くの自然景観や町並みを見ることを通じて、自然と人間との関係について自分の頭で考えられるようになって欲しいと思います。

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