教員紹介
堀篭 義裕 (ほりごめ よしひろ)
- 職名
- 教授
- 専門分野
- 政策科学,社会調査
- 担当科目
- オペレーションズ・リサーチ,政策分析論,共通調査実習
研究テーマ
これまでの学部ゼミの卒業研究テーマは、以下のように分類できます。
社会調査関連
①量的調査(アンケートなどを通じ数量データを集める手法)
- 過疎地域における若者の定住・就職に関する意識調査
- 公共施設ネーミングライツの現状と課題に関するスポンサー団体意識調査
②質的調査(聞き取り調査などを通じ主に言葉のデータを集める手法)
- 津波被災地域における持続可能な漁業の取り組みに関する調査
- 地方の起業支援におけるインキュベート施設の現状と課題に関する調査
政策分析関連
- 岩手県における大卒者の人口動態と就業状況の分析
- 大都市への若者の転出超過の要因分析
- 大学進学に伴う地方から大都市への「仕送り額」の推計
ゼミの進め方・内容は、3年生の段階では、関心のある社会問題を扱った論文や文献、あるいは研究で用いる調査・分析手法の勉強を行いながら、研究テーマと調査研究内容を具体化していきます。4年生の段階では、研究に必要なデータを夏休みまでの間に集めてもらい、卒業論文の執筆に取り組むことになります。
現在の研究課題、研究活動
教員の現在の主な研究テーマは以下の通りです。社会調査(主に量的調査)を通じて集めたデータや官庁統計などの数量データをもとに、地域課題を明らかにしたり、今後の政策のあり方、あるいは政策形成のあり方を考える点に特徴があります。
- 津波被災地における震災復興過程の意識調査
- 地域振興政策の効果分析
- 自治体の政策形成における数量データの活用
社会活動(学外の委員会活動、学会委員活動、NPO理事など)
学外では、上記の研究テーマと同様に、震災復興、地域振興(地方創生)、政策形成のあり方に関する自治体の委員会で活動しています。
- 大船渡市復興計画推進委員会委員(2017年~2021年)
- 一関市まち・ひと・しごと創生有識者会議委員(座長、2019年8月~継続中)
教育のポリシー
本研究室の教育研究は、データを用いた地域課題の調査研究が大きな特徴です。ただし、調査研究で私が一番重視するのは、実際にデータを集める前段階における「物事の背景を深く考える」プロセスです。このプロセスがあって、はじめて地域課題の背景を明らかにする上で必要なデータを集めることが可能になります。
社会問題の背景を説得力をもって示すには、数量的なものであれ、言葉などの質的なものであれ、事実の裏づけとなる「データ」が必要です。「物事の背景を深く考える」プロセスの中では、どのようなデータを用いれば事実の裏づけを取れるかについて考えてもらいます。