教員紹介
平井 勇介 (ひらい ゆうすけ)
- 職名
- 准教授
- 専門分野
- 環境社会学,村落社会学
- 担当科目
- 環境社会学,質的調査法,地域環境調査実習,環境科学概論
研究テーマ
現在は[1]震災復興にかかわる社会学的研究、[2]現代社会において自然から「資源」を継続的に得るための知識や地域社会のあり方を記述する研究、を中心に研究活動に取り組んでいます。基本的には、平井が現在進行形で取り組んでいる内容に関連する卒論テーマを選んでもらい、一緒に社会の課題について考えていきたいと思っています。例えば、これまで[1][2]の研究テーマに関連するところでは、以下のような卒論テーマがありました。
01.震災復興にかかわる研究
- 『周辺の地域公民館による災害公営住宅の自治組織の育成-岩手県大船渡市猪川町長谷堂地域を事例に―』
- 『土地所有の観点からみた地域社会の防潮堤拒否の論理―海との付き合い方の再考のために―』
- 『防災知識の継承のために地域の歴史を語る意義―大船渡市三陸町吉浜における防災知識の継承を意図した活動を事例に―』
- 『災害公営住宅団地における交流場所の創造?団地住民の主体的な交流を生み出す方策-』
- 『被災地におけるコミュニティカフェの社会的役割について』
- 『震災死を観光資源化してよいのか』 など
02.「自然の資源化」にかかわる研究
- 『高齢者の力をひきだす地域づくり―過疎の捉え方の再考』
現在の研究課題、研究活動
自然環境と共存を模索する地域コミュニティの人びとから、人にとって環境とはどんな意味があるのか、幸福に生きるとはどうゆうことなのかを学んでいます。現在は、里山や里海などの自然環境保全活動の現場、あるいは、生業を通じた地域づくりの現場に行くことが多いです。現在は、以下のような研究プロジェクトに取り組んでいます。
- 「開発経験からみる環境保全型地域づくりの論理」
- 「現代農山漁村における「生産のある生活空間」に関する環境社会学の新たな分析枠組構築」
- 「震災被災地の「日常の再構築」過程における意識調査:地域社会の分断・格差に着目して」
社会活動(学外の委員会活動、学会委員活動、NPO理事など)
- 岩手県環境影響評価技術審査会委員(2016年~継続中)
- 岩手県廃棄物処理施設等設置等専門委員会委員(2021年2月~継続中)
- 盛岡市廃棄物対策審議会委員(2017年~継続中)
- 盛岡市廃棄物処理施設等設置等専門委員会委員(2021年2月~継続中)
- 日本村落研究学会・ジャーナル編集委員会委員(2019年~継続中)【編集総務(2021年~継続中)】
教育のポリシー
フィールドワークを重視しています。フィールドワークの醍醐味は、自分の常識を覆すような事柄や人びとの考えと出会うことであろうと思います。現場で驚いた事柄や考えがどういった背景や理由から生じてきたのかをよく理解し、「自分もそう考えるかも・・・」と思えば、それは自分の常識を練り直す作業となっているはずです。常識を覆したり、練り直したりすると、社会がひろがる気がしますし、いろいろな幸福のあり方があることを実感する機会にもなると思います。