実習中 | 職名准教授専門分野景観生態学、植生学、環境教育、人の営みと植物・植生の関係 |
景観生態学、自然環境保全論
博士(学術)
2級ビオトープ計画管理士
2級ビオトープ施工管理士
ネイチャーゲームリーダー(指導員)
自然体験活動リーダー
プロジェクト・ワイルド エデュケーター(一般指導者)
地域の植物や植生の分布が何故、現在のようになっているのか、ということに興味があります。そのため以下のことについて研究しています。
1)里山景観の変化と自然環境や社会要因との関係
2)里山景観内の植物・植生の分布と環境要因の関係
3)市民参加型のビオトープ地図の作成
4)地域の自然を活かしたまちのプランニング
5)岩手・宮城内陸地震被災地の地形変化と植生の関係(これは予定)
現在の里山では人の営みの変化によって植物の分布が変化していると言われています。これを解明し、里山の植物の保全を考えるための研究を行っています。今は岩手県の里山を対象に研究しています。
対象としている植物はフクジュソウ、タンポポ類、半自然草地、雑木林などで、調査地は主に盛岡・滝沢・花巻石鳩岡地区・一関(本寺村地区)などです。
環境教育と関係する3)は一般の人にも参加しやすく、かつ、地域にとって有意義な情報を集める方法を試行錯誤しているところです。2010〜2011年度は秋田県鹿角市から依頼を受けて、市民参加型の調査を行っています。
他にも森林・植生・植物・(一部動物)に関する研究であれば、相談しながら卒業論文として取り組むこともできます。
大学の近くにある国道四号線沿線の樹林帯の保全活動(市民団体「巣子の森を語る広場」)にボランティアとして参加しています。自分の持っている知識などを少しでもお役に立てたいと思って活動しています。
HPを作成しています 巣子の森を語る広場
自宅の横に雑木林が広がり、その中で遊び回っているような子供でした。そのような身近な自然が少しずつ少なくなっていくことが、大学で農学部に進むきっかけになりました。さらに生態学についてもっと勉強したくなったため、大学院では他のところにいくことにして、そこで植生学を学びました。その後いろいろな縁があり岩手にやってきました。
植生や植物・生き物について知れば知るほど、不思議なこと・面白いこと・一般的に言われていることと違うことがたくさんあり、興味は尽きません。この興味と自然保全に少しでも役に立ちたいという気持ちがこの仕事を目指したきっかけです。
岩手に来てすでに約10年経ちましたが、まだまだ岩手の自然を概観するまで至っていません。これは大学の近くの自然を調査するだけでも、十分面白く・貴重なものがあるからです。この身近な自然の面白さ・貴重さに気づいてもらえるような教育・研究活動を、学生や地域の皆さんと一緒に学びながら行っていきたいと思っています。
一方でもっと県内・東北を調査して歩きたいとも考えていますが、なかなか思うに任せません。学生の出身地を案内してもらうなど、岩手や東北を知る手掛かりにできないかと考えています。
(2013年04月01日現在)