学部での研究を大学院でより深く。
身近な自然の面白さを広め、地域社会の創生へとつなげたい。
山本 真さん
総合政策研究科入学のきっかけ
私は、本学の総合政策学部から総合政策研究科前期博士課程に進学しました。子供の頃から生き物に興味と関心があり、その保全に携わることができる研究がしたく総合政策学部に進学を決意しました。私は2年次から現在のフィールドである地域や企業のビオトープで活動してきました。そして、卒業論文を制作する中で、生き物の生態や複雑に絡み合った生息環境にいっそう強い関心を抱き、絶滅の危機に瀕するそれらを残すために、自分なりにもっと何かできないかと考えたことが大学院へ進むきっかけでした。
ゼミの先生に大学院へ進みたい旨を話した際、研究計画作成の手厚いサポートや、より学びが深まるようなアドバイスで後押ししてもらい、この先生方ともっと研究をしてみたいと思ったことも理由の一つです。
研究内容の紹介
河川に生息し、魚類に寄生する特異な生活史を持つ淡水二枚貝の研究を行っています。全国各地で絶滅危惧種に指定されており、私の調査対象河川では、治水の目的で生息環境が一部損なわれることから保全が急務となっています。そのため、水温や水質といった現在の生息環境の実態調査や、宿主である魚類の分布などの調査に基づき、移植が検討された場合の適地の抽出など、保全策立案の一助となる研究を目指しています。
研究をどのように活かしていきたいか
河川を調査中に、子供が「この川はドブ川だからなにもいない」と言っているのを耳にしました。親御さんがそう言っていたのか、確かに25年前には汚濁が進んでいました。しかし、公共下水道の整備などにより、現在その川には県内や全国で絶滅危惧種に指定されている魚類や貝類が目で見て分かるほど生息しているのです。保全するための研究だけでなく、多くの人に身近な自然の面白さを知ってもらい、生き物や自然が好きな人がもっと好きになり、知らなかった人が知って楽しむことができるような地域社会を創ることができればと考えております。