定年退職後「人と森林のつながり」を勉強するため大学院へ。
森林環境教育で、活気ある地域社会にしていきたい。
三宅 真佐子さん
総合政策研究科への入学を決意したきっかけ
私は社会人枠で岩手県立大学総合政策研究科前期博士課程に入学しました。大学院に入る前は、公務員として仕事をするかたわら、森林環境教育関係のインストラクターとしても30年近く活動をしてきました。仕事を定年退職するとき、これから何をやるか、やりたいかを考えたとき、仕事をしてきた中で私自身がちゃんと向き合ってこなかった「人と森林のつながり」がどうしても気になり、これは勉強し直して向き合うしかないと考えたことが、入学を決めたきっかけでした。
岩手県立大学総合政策研究科には、仕事をしながら入学し卒業した先輩や知り合いが何人かいたのも私を後押ししてくれました。総合政策研究科は、岩手の地域社会に密着した着眼点を持ち、どんな人の学びも受け入れてくれる学び舎として、私の長年の問いに解決の道筋を示してくれました。
研究内容の紹介
人の暮らしを支えてきた森林・林業と社会とのつながりが希薄になる中で、岩手のような地方で、そのつながりを繋ぎ直そうとする人たちの取組や活動=森林環境教育を研究しています。私たちの暮らしがどんなに便利に経済的に豊かになっても、周りを取り巻く森林や、私たちの暮らしに根付く地域の生活文化とのつながりを見失ってはならないと考えています。
そこで、地域の特徴的な事例の調査から、人の暮らしと森林・林業のつながりを再び結びつける手がかりを得ようと研究を進めています。地域の人たちが「未来の地域の人たち」のために行っている活動とその課題を是非、知っていただきたいです。
研究をどのように活かしていきたいか
研究を通して見えてきたのが、地域の様々なところで行われている森林環境教育の活動者達が、個々に、奮闘する姿です。
彼らは全国組織のあるような資格体系に所属しているわけではないので、情報は自分で取りにいかなければならず、どんなに良い活動も社会に共有できていない場合もあります。地域の縮小や、活動するメンバーの高齢化により思い切った活動ができていない現状も研究を通して見えてきました。
この研究を経て、私自身や共感してくれる人たちと、地方の森林環境教育をつなげる手助けを行い、活気あふれる地域社会にしていくことができればと考えています。