今年度は、実習助手の阿部由里がコメントいたします。[ ] は指導教員。
概要説明 | 今年度の実習は、今回が最終回です。今日はSDGsの疑似体験プログラムを行います。 まずは概要説明から。「SDGs(持続可能な開発目標)」とは、2015年に採択された国際目標です。地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています | |
ゲームの様子(1) | このプログラムでは、カードゲーム形式で社会の動きを疑似体験します。 経済・環境・社会の3要素は、それぞれの行動によって刻々と変化します。様子を見ながら、それぞれ開発や環境保全など、社会への働きかけをカードの指示に従って行っていきます。 | |
ゲームの様子(2) | 前半の目標は、それぞれの暮らしを豊かにすること。それをクリアできたら、他の人の暮らしを豊かにすることを目標に、行動を選択していきます。 自分の暮らしを負いすぎると、環境や社会の衰退が起こってしまいます。バランスをとりつつ行動を選択する必要があります。 | |
振返り | ゲームが終了したら、行動を振り返ります。 実際の社会では、個々の行動が目に見えるほどの影響を与えることはないかもしれません。しかし、社会を動かすきっかけになり得ることを、再認識することができました。1年間の実習、お疲れさまでした。 |
今日もアイスブレイクからスタートです。「進化じゃんけん」では、じゃんけんに勝つごとにタマゴ→ヒヨコ→ニワトリと、進化していきます。負けると退化してしまうので、ニワトリになるのはなかなか難しいです。 緊張がほぐれたら、早速プログラムに移りましょう。 | ニワトリに進化 |
「倫理的に理由づける」は、様々なジレンマについて考えるプログラムです。カードを引いて、書いてあったジレンマについて意見を出し合います。 「ごみのポイ捨て」や「家の建設と費用」など、身近な問題も含まれていました。 | 解決方法は? |
シカの個体数増減をシミュレーションする「抑制とバランス」では、環境条件などのカードを引きながらシカを管理します。 安定して管理した班もいましたが、災害により絶滅したり、増えすぎて管理できなくなったりした班もいました。 | シカ管理者たち |
「瞬間冷凍動物」では、捕食者と被食者に分かれてもらいます。隠れ家か動きを止めることで捕食者から身を隠しつつ、餌を取りに行ってもらいます。実際に動物たちは捕食者から身を隠しながら生活をしていると振り返りをしました。 最後に修了証を渡して、今回の実習は終了です。お疲れさまでした。 | 動けない被食者たち |
ミラーストレッチ | 今回から学生にプログラムの進行をしてもらいます。各班、アイスブレイク2種類とプログラム1種類を実施してもらいます。 写真は、「ミラーストレッチ」の様子。遊びながら体を動かして、緊張をほぐします。 | |
傍聴会 | 最初のプログラムは、「区画すべきか」です。それぞれに役を振り分け、意見交換をしてもらい、開発の是非を考えてもらいます。 今回は環境系の学生ばかりなので、開発は否認されましたが、実際には色々な意見が出るかもしれませんね。 | |
「大親友」 | 「大親友」では、生き物の寄生や共生の関係性を学びます。カードに描かれている動物同士の関係をみて、ババ抜きを行います。 最初は苦戦しましたが、慣れてしまえばすぐにできるゲームです。 | |
カエルとバッタの攻防 | ちょっと怖いタイトルの、「死のつながり」では生物濃縮を模擬体験します。バッタ→カエル→タカと捕食により、農薬が体内にたまっていきます。 食物連鎖や生物濃縮について振り返りをして、今日のプログラムは終了です。 |
冬休みが明けて、今日から実習内容が変わります。「プロジェクト・ワイルド」という、環境教育プログラムに取り組んでもらいます。 野生生物に関する理解を深めることを目的としており、ゲームやディベートなど、様々なプログラムが用意されています。 | 会議室で概要説明 |
概要説明が済んだら、プログラムを始める前に「アイスブレイク」を行います。緊張をほぐすための、簡単なゲームです。 自己紹介をまじえつつ、じゃんけんやストレッチなどの簡単な動作を行います。この後のプログラムに、うまく結びつけるのもポイントです。 | じゃんけんイモムシ |
今日は、数種類のプログラムを行います。「オー・ディア」は、シカと動物の生息に必要な要素に扮して、個体数増減を模擬体験してもらうプログラムです。 シカは生き残るために、自分が必要な要素を獲得しに行きます。住処の消失や食料の不足などが起こり、シカの個体数に影響してくることが分かります。 | 資源を取るシカ |
「驚異の旅」は、水の循環を体験するプログラムです。湖や雲など、水の関わる要素をサイコロの目に従って移動します。雲や海では水分子の渋滞が起こりました。 来週は、学生の進行でプログラムを行います。振返りが重要になるので、進行などを確認しておきましょう。 | 雲へ集まる水分子 |
発表の様子(1) | 今日は、パートの最終回。発表会を行います。これまで5回の実習で作業したことを、発表してもらいます。 班ごとの持ち時間は、発表15分+質疑応答15分の計30分ですが、質疑は延長可能というルールです。 | |
発表の様子(2) | 発表は各班の代表者が行いますが、質疑は他の班員も回答可能です。回答が難しいことは、話し合ってみましょう。 教員だけでなく、学生からも質問がきます。結構厳しいコメントや質問もありましたが、答えられましたか? | |
質疑 | 自分の中でイメージができていても、いざ説明するとなると悪戦苦闘する人が多いようです。報告書をまとめるためにも、今のうちによく考える必要があります。 長い班だと30分ほど質問やコメントが寄せられました。 | |
報告書について | 今回の発表で実習は終了ですが、報告書の提出が課題となっています。例年、最も苦労するのがこの部分です。 今回の質疑やまとめ方の説明を参考にして、今年中に提出です。とりあえず、お疲れさまでした。 |
中間報告をもとに、各班にコメントが行われました。それをもとに、発表資料を作成してもらいます。 中間報告や作成中に教員からアドバイスがありますが、対応可能なことはどんどん取り入れていきましょう。発表時に確実に指摘されるポイントです。 | 中間報告へのコメント |
地点を選んだ理由や、地点数の根拠はありますか?その手法は、どういった理由から適切と判断できたのでしょうか? 他人に正確に伝えるということは、なかなか難しいですが、今後も活かせる経験となります。よく考えて作業しましょう。 | アドバイス |
作業していくうちに、当初の仮説とはずれた結果が出ることはよくあります。データをよく見て、仮説を再検討してみることも必要ですよ。 このパートの最終回では、発表会を行います。残り1週間、頑張って準備してください。 | 発表資料作成中 |
教員と相談(1) | 前回の作業に引き続き、調査地や調査方法を検討してもらいます。 今回話し合ったことをもとに、中間報告をしてもらいますので、しっかりと方針を決めましょう。 | |
教員と相談(2) | 結果が出てくるかは、調査をしてみないとわかりません。方針や仮説をきちんと決めておけば、結果が出なかったときに要因を特定しやすいです。 もし予想通りの結果が出なかった場合は、要因を探ることが課題となります。 | |
調査方法の選定 | 中間報告書は、次回の実習までに提出してください。 仮説、方法を考えることは、卒業研究の訓練にもなります。難しいかもしれませんが、がんばりましょう。 |
気候の第2回です。先週の課題では、それぞれ1地点ずつ気温データの解析を行いました。 今日は、班ごとに解析データを比較してみましょう。経年変化に違いはあるでしょうか。また、その要因は何でしょうか。 | データ比較(1) |
前回の予想に反して、変化に違いが出たところと、出なかったところがあったようですね。 では、ヒートアイランド現象の要因やそれを検証するために必要なデータは何でしょうか。改めて、仮説や方法を話し合ってもらいます。 | データの比較(2) |
必要に応じて、データを追加する必要があります。今回はダウンロードで対応しますので、前回より楽ですね。 ただし、データの欠損や数値のばらつきには注意が必要ですよ。次回も同様の作業を行うので、班ごとに方針を決めましょう。 | どこを選択する? |
概要説明 | 今回から、担当が変わります。今年のテーマは、「気候変動と平年値」です。 気象庁のデータをもとに、ヒートアイランド現象の検討をしてもらいます。まずは、佐野先生から概要と作業方法の説明です。 | |
調査地の検討 | 調査地点は、グループで決めてもらいます。ヒートアイランド現象とはなんなのか、比較するためにはどんなデータが必要なのかを検討する必要があります。 今回は前段として、一人一地点のデータ収集と解析をすることになりました。 | |
データ収集 | 通常だとデータをファイルでダウンロードするのですが、今回は直接見ながら収集することにしました。データの欠損などに気づきましたか? 30年分のデータを収集するので、みんな苦労していました。残った作業は課題となりますので、皆さん忘れずに。 |
まちづくりパートの最終回です。今日はバスに乗って、奥州市役所へ。 初回からやり取りをしてきためぐみネットの役員の方たちに向けて、改善に向けての提案を行います。 | 発表の様子(1) |
それぞれで問題点を挙げて、それに対する改善案をプレゼンしました。 イベント内容や広報に関連した提案など、様々な意見が出されました。配布物の見本を作ったり、論文のデータを引用したりと、分かりやすくする工夫が見られました。 | 発表の様子(2) |
発表が済むと、質疑応答です。現時点では回答できないこともあり、課題として提出することになりました。 最後にめぐみネットの方々より、提案のお礼をいただき、今回の実習は終了です。課題の提出もありますが、ひとまずお疲れ様でした! | 講評 |
発表内容の報告 | 前回に引き続き、改善に向けての提案を考えていきます。 めぐみネットの方々に発表内容や方法を確認していきます。先生に方向性を打診して、アドバイスをもらいました。 | |
演技指導? | それぞれの提案を理解してもらうためには、具体的な例やデータが必要です。見本を作ったり、自分たちでデモンストレーションしてみたり、方法は色々ありますね。 自分たちの考えを的確に伝えることの難しさを感じている学生が多いようです。 | |
提案内容の修正 | 報告と相談が終わったら、班ごとの作業です。発表に向けて、更に提案内容等をつめていきます。 来週は現地での発表となりますので、それまでに自分たちで進めておきましょう。 |
前回は、概要と見学の様子を元に、提案書の原案を提出しました。今回は返って来たコメントを受けて、対応策を再考します。 書面でのやり取りなので、伝わりきらない部分もありましたね。今回分からなかった部分と、足りなかった部分を確認します。 | コメントの確認 |
数種類の提案をしたので、どの提案を詰めるか、そのためにはどのような情報が必要かなど、話合いに時間がかかりそうです。 ある程度話がまとまったら、倉原先生を交えて方向性を確認します。再度質問が必要な部分も出てきました。 | 報告・相談 |
残りの時間は、提案書の提出に向けての作業です。データや裏付けが必要な部分は、それぞれで調査をします。 次回まで2週間あるので、それぞれで提案書を練り直します。難しい課題ですが、がんばりましょう! | 提出に向けて |
概要説明 | 後期の実習がスタートです。まずは5回、倉原先生の担当で実習を行います。 実習の題材は、「市民団体活動の形とこれから」。奥州市にある「奥州市環境市民会議奥州めぐみネット」を通じて、継続にあたっての問題点や解決策を模索します。 | |
意見・質問をまとめる | 初回は奥州市役所にて、めぐみネットの方から実際の話をお聞きしました。市内でとれたりんごや南部鉄器を使用したケーキをいただきながら、現状を把握します。 めぐみネットでは「環境」をテーマに活動していますが、他団体同様に高齢化や資金不足など様々な問題を抱えているようです。 | |
「Uchida」さんにて | 概要説明が終わったら、今後の参考のために市内を案内していただきました。まずご紹介いただいたのは、カフェ・ダイニング「Uchida」です。 元々画材屋さんだったビルをリノベーションして、カフェや古道具販売を行っているそうです。オーナーさんは、見た目だけでなく作るプロセスにこだわりたいと思い、古材や古道具を利用しているとおっしゃっていました。 | |
及源鋳造さんにて | 続いて、南部鉄器の製造・販売をしている、及源鋳造さんにお邪魔しました。工場内と販売店を見学させていただきました。 地元産業を活かしつつ、いかに地域を盛り立てるか。皆さんも考えてみましょう。 |