この実習は2部構成です。第1部は6月に日帰りで、第2部は8月に2泊3日でそれぞれ実施しました。助教の鈴木正貴がコメントいたします。[ ] は指導教員。
本日は、実習最終日です。少し曇っていますが、雨は心配ないでしょう。宿を経営するご夫婦と一緒に、みんなで記念撮影です。 荷物をバスに積んだら、八幡平へ出発です。 | みんなで記念撮影 |
黒谷地から、吉木先生の先導で八幡平を目指します。 途中で湧き水を頂きながら、列を作って歩きます。残念ながら、あたりは曇ってしまい、景色を眺めることができません。 | 黒谷地から八幡平へ |
八幡平に着いたら、島田先生から高層湿原に生育する植物の説明が。 今年は、ニッコウキスゲが当たり年のようで、あちらこちらで花を咲かせていました。 | 高層湿原の生育植物を観察 |
凌雲荘に着いたところで、トイレ休憩をとります。 渋谷先生から、八幡平について、かつて植生が荒らされてしまったことや、植生回復・公園整備等の取り組みについて説明を受けました。また、吉木先生から、あたりの地形の成り立ちについて説明がありました。 | 凌雲荘にて |
下山して、後藤川温水路のそばで昼食をとります。午後は、水質・流量の測定です。班毎に必要な測定器具を確認します。 確認を終えたら、赤川を担当する班と松川を担当する班にそれぞれ分かれてバスに乗車します。 | 測定器具の確認 |
写真は、松川で流速を測定しているところです。 胴長とライフジャケットを着用し、自ら川の中に入って調べます。転ばないようにご注意。 | 流速・水位の測定 |
川岸では、採水をして、透視度やEC、パックテストで幾つかの水質項目を測定します。 筆記を担当する人が、全体の指揮をとります。測定項目の取りこぼしがないように注意しましょう。 | 透視度の測定 |
大学に戻ったら、共通実験室で、採水したサンプルの水質測定と、流量の計算をそれぞれ行います。 以上で、実習は終了です。課題の締切日を忘れないように注意しましょう。みなさん、お疲れ様でした! | 実験室で分析 |
トラップの回収 | 朝7時、宿前に集合です。朝食前に、昨晩仕掛けたトラップを回収します。 ネズミの捕獲に成功したにも拘わらず、「何かが動いてる!」と腰の引けた学生が一人。とりあえず、トラップごと宿へ持ち帰りましょう。 |
捕まえたアカネズミ | トラップからビニール袋に移して、捕獲したアカネズミを、みんなで観察します。 今年は、アカネズミ4匹、ヒメネズミ1匹の計5匹の捕獲に成功!(^o^) |
魚道の見学 | 朝食を食べ終えたら、バスに乗って、松川上流の砂防堰堤に設置された魚道を見学します。 魚道の効果や課題を学びながら、現場を観察します。土砂に埋まっているし、水も殆ど流れてないし・・・(T_T) |
植生調査開始! | 魚道をあとにして、柏台の雑木林へ。ここから、垂直分布を意識した植生調査を始めます。 調査地点は全部で4箇所。まずは、調査方法の詳しい説明から。 |
この植物は何だ? | 7班に分かれて調査開始です。図鑑を頼りに、設定したコドラート内の植生を調べます。 柏台を調べたら、次は松川温泉。そして、お昼を食べたら蓬莱峡へ行って、最後は旧松尾鉱山です。 |
松川地熱発電所前にて | 途中でトイレ休憩をかねて、地熱発電所へ。 利用できる自然エネルギーの一つとして注目されている地熱発電。そういえば、課題に出てましたね。施設の説明書きをしっかり読んでおきましょう。 |
旧松尾鉱山の植樹地にて | 植生調査を終えたら、旧松尾鉱山跡地の植生を回復させようと取り組んでいる現場を視察します。 活動に関わっている平塚先生から説明を受けます。課題は多いようですね。 |
植生調査結果の整理 | 宿に戻ったら、植生調査の結果を整理します。各班のデータを一覧表にまとめてゆきます。 この結果について、夕食後、島田先生から説明がありました。しっかり理解できましたか? |
乾杯! | 夕食前に、豊島先生と金子先生が合流。豊島先生の御発声で、宴会の始まりです。 しばらくして、昆虫採集とネズミ調査の結果をもとに、優れた結果を残した学生5名の表彰がありました。賞品の図書カードはもちろん図鑑や専門書の購入に利用・・・ですよね? |
花火に興じる | 宴会の途中で、豊島先生が差し入れてくださった花火で遊びます。 明日はいよいよ最終日です。実は、最終日が一番体力を使うことになるかもしれません。適当に宴会を切り上げて、早めに寝た方が良いかもしれませんよ。 |
午前8時15分に大学集合。調査に必要な荷物をバスに積み込んで出発です。 外は大雨。先行き不安な出発となりました。1日目は施設見学が多いので、たぶん大丈夫でしょう。 荷物をバスに積んで出発です。 | 集合! |
まずは、旧松尾鉱山中和処理施設へ。ここでは、旧松尾鉱山から流出する強酸性水を中和して、赤川へ流しています。 中和している施設を見学して、最後は、強酸性水の流出している現場へ。見た目は綺麗な水なのですが・・・ | 強酸性水の流出口(旧松尾鉱山) |
午後からは秋田県側へ。玉川温泉の「大噴」を見学します。ここから、強酸性の温水が湧き出しているので、下流にて中和処理されています。 あれ?いつの間にやら晴れ間が出てきました。 | 大噴(おおぶけ) |
玉川温泉から、バスで5分程度走り、中和処理施設に到着。 先程の旧松尾鉱山中和処理施設に比べて施設内部は簡素です。ここでの中和処理には、石灰石を使っているそうです。その量は、1日に約40トン! | 玉川中和処理施設 |
これで本日の施設見学は終わりです。宿に着いたら、部屋で一休み・・・ではなく、ネズミを捕獲するためトラップを設置します。 手に持っている長方形の箱がトラップで、中に餌を入れて仕掛けます。 | トラップの設置作業 |
トラップを設置したら、宿に戻って夕食です。そして、就寝までゆっくり・・・できずに、昆虫採集を開始。(^^;) 宿の周りを歩きながら、目別5種の採取を目指して、捕虫網を振ります。 | 夜の昆虫採集 |
採集を終えたら、宿に戻って同定作業に入ります。捕まえた個体の和名を、図鑑を眺めながら特定します。 同定作業が終えたら、これで本日の実習は終了。ようやく実習1日目が終わりました。 | 昆虫の同定作業 |
焼走りにて | 午前8時30分、学部等西口に集合。台風の影響で降雨が心配されましたが、とりあえず大丈夫のようですね。 まずは、バスに乗って、岩手山焼走り熔岩流へ。溶岩流の中を歩きながら、植物の遷移について説明を受けます。 |
バイオマスボイラー | 溶岩流をあとにして、近くにある国際交流村へ。ここでは、バイオマスボイラーが稼動しています。 木質燃料(木質チップ、樹皮など)を使うことで、化石燃料の使用を抑制し、林業の活性化を図っています。 |
野鳥のラインセンサス | 次は、松川温泉へ。ここからは、グループごとに1.2km間隔でバスを降り、歩きながら鳥の鳴き声を聞きます。 途中で、金子先生と由井先生からアドバイスを頂きながら、鳴いている鳥の種類を調査票に記入してゆきます。 |
旧松尾鉱山にて | 御在所で昼食を取ったら、旧松尾鉱山へ。 中和処理施設の敷地にある高台から周囲を眺めつつ、松尾鉱山の語り部である菅原一兄氏から、当時の様子を詳しく聞きます。 |
松尾歴史民俗資料館にて | アスピーテラインを下って、柏台へ。ここは、かつて松尾鉱山に勤めたたくさんの方々とそのご家族が暮らした街です。 この街にある資料館へ行って、菅原氏の説明を受けながら松尾鉱山の隆盛と衰退の歴史を学びます。 |
ディスカッション | 資料館からビジターセンターまで、歩きながら街の様子を観察しつつ、途中で「山神社」へ。ここは、今も昔も、住民の信仰の中心です。 センターに着いたら、会議室でディスカッションです。お題は、「山神社の気持ちになって、何かつぶやいてください。」 |
メガソーラー | ビジターセンターを後にして、最後の実習地であるソーラーガーデン姫神へ。ソーラーパネルが何枚も敷き詰められている光景は、ちょっと驚きです。 その後、バスで帰路につきました。雨に降られることが無くて良かったですね。 |