助教の鈴木正貴がコメントいたします。[ ] は指導教員。
バスで移動 | 今日は、最終回です。そして日曜日。沿岸へ行って、海水浴・・・ではなく、「日本自然保護協会」の調査に参加して、海岸の植物群落を調べます。 真夏の日差しが照りつけるなか、バスに乗って出発。 |
歩幅の計測 | この調査では、砂浜の平面図や断面図を作成するので、距離を求める必要があります。 そこで、現場に着いたら、まず歩幅を測定します。この歩幅を利用して、おおまかな距離とします。 |
植生調査の様子 | 浜風を受けながら、群落内の植物相を調査します。 調査マニュアルの図鑑を頼りに同定を行います。内陸の植物も入り込んでいるようで、同定困難な種がチラホラ。 |
優占種の確認 | 班毎に優占種を5つ選定したのち、みんなで確認します。班毎に意見が分かれた場合は、先輩の4年生がとりまとめてくれました。 3カ所の調査を終えて、19時に大学到着。これで、前期の実習は終了です。みなさん、お疲れ様でした。 |
今日は、流量の測定方法を学びます。流速×断面積で流量が求まります。断面積はメジャー等を使って測れば良いのですが、流速はどうやって測るのでしょうか。 そこで使用するのが流速計です。まずは、この流速計の使い方を学びます。 | 流速計の使い方を説明 |
流速の測り方を学んだら、森林公園へ。公園内を流れる細流と、農業水路で実践します。 農業水路は、流れが速いので、流速計をポールにくくりつけて岸から測定します。 | 農業水路の流速を計測 |
流速計を使わない簡易な方法でも、流速を測ってみます。 上流から葉を流して、一定距離を流下する時間から流速を求めます。 現場で、おおよその流速を知りたいときに、よく使われる方法です。 | 葉を使った簡易な流速測定 |
測定が終わったら、データを持ち帰って、実験室で流量を計算します。単位を間違えないようにしましょう。 環境調査実習U(八幡平実習)でも、流量の測定を行いますので、今日習ったことを忘れずに。 | 計算! |
現地で測定 | 今日は、大学構内の調整池の流入・流出地点、および近隣の湧水池の流入・流出地点の計4地点の水質を測定し、その測定値を使って議論します。まずは、班毎に分かれて、採水地点へ。 測定方法は、前回学びましたね? |
実験室で測定 | 測定項目の一部は、採水したサンプルを持ち帰って、実験室で測ります。 レンジを越えてしまった項目があったようです。この場合は、サンプルを希釈して、再度、測定します。 |
データの集計 | 測定が終わったら、班毎の測定値を、黒板に集計します。 流入と流出とで、ずいぶん値の異なる項目がありますね。なぜ、このような値の違いが生じているのでしょうか。データを見比べながら、班毎に考察します。 |
班毎にプレゼン | 結論がまとまったら、班毎に発表してもらいます。 考察の内容は、概ね正しかったようですね。このように、実際に測定してみることで、水質に関する知識を深めることができます。 |
今日から、二回に分けて水質の調査方法を学びます。まず一日目は、辻先生が持参したサンプルの水質を測定しながら、測定方法を身につけます。 どこで採水したサンプルなのかは秘密。測定値をみながら、推察します。 | 机上に用意された測定器具 |
まず、各測定器具の使い方を学びます。 パックテストの使い方は、松尾鉱山の鉱廃水のpHを測る時に学びましたね。今回は、他にも、様々な項目について、器具を使って測定します。 | 測り方の説明 |
一通り説明を聞いたら、グループに分かれて測定を開始します。 写真は、クロロフィルaの含有量を測定している様子です。 大切なのは、その測定値が何を意味しているかを理解することです。大丈夫ですか? | 測定中 |
測定が終わったら、どこで採水したサンプルなのかを議論します。 1)中津川、2)北上川、3)高松の池の三択。 正解は、2)北上川でした。中津川との違いを見分けるのが難しかったようですね。 | 話し合い |
調査範囲の設定 | 今日は、カタクリの咲いていた雑木林へ行って、毎木調査をします。 現地に着いたら、まず、メジャーで方形区を設定します。 メジャーを張ったままにして、木本の位置座標を測定します。 |
胸高直径を測る | 生育する木本に対して、それぞれ樹木番号を振り、胸高直径と樹高を測定します。 胸高直径は、写真のように周囲を囲むと直径が分かる特殊なメジャーで測ります。 |
採取した葉にタグを付ける | 種の分からない木本は、葉を採取して持ち帰ります。 採取した葉に、樹木番号を付けたタグを縛り付けます。 |
検索図鑑を使って同定 | すべての木本を調べ終えたら、実験室に戻ります。 残りの時間を使って、採取した葉から種を同定します。これが、なかなか難しいようです。 |
今日は、赤十字社から、お二人の講師をお招きして、救急救命の手法を学びます。環境政策講座は、野外に出ることが多いので、救急法を学ぶ必要があります。 かつて、救急救命士として活躍された講師のお話は、リアリティーに溢れています。 | 実習前の講話 |
まずは、三角巾に使い方を学びます。 患部によって、三角巾の使い方が変わります。患者を気遣って、おそるおそる縛ると、ほどけやすくなってしまいます。加減が難しいです。 | 三角巾の使い方 |
次に、手元にある資材を使って、救助者を運ぶ方法を学びます。 足を骨折した患者を、段ボールと三角巾を使って運びます。 実際には、写真のように余裕のある患者はいません、念のため。 | 救助者を運ぶ |
午後は、心肺蘇生の方法とAEDの使い方を学びます。 現在は、呼吸なしと判断したら、すぐに胸骨圧迫を行った後に、人工呼吸を行うそうです。救急法は進歩しています。最新の方法を身につけておく必要がありますね。 | 胸骨圧迫とAED |
シダ植物はどれだ? | 今日は、班毎にシダ植物を5種探すことからはじまりました。 探すのに与えられた時間は30分です。班毎に、大学構内や森林公園を巡ります。 |
並べられたシダ植物 | 実験室に戻ると、教卓に20種類のシダ植物が並べられました。 それぞれに、種名の付けられた紙札が付けられています。さあ、これからこの20種類の種名を覚えます。 |
種名の記憶テスト | 一人ずつ、順番に金子先生の指し示す植物の種名を答えます。 合格のボーダーラインは8割(16種類)。全て回答できた学生が多かったです。でも・・・置かれた順番を覚えていただけという話もチラホラ。 |
採集してしまったヤマウルシ | 今回の実習では、シダ植物の採集へ行く前の注意事項として、触るとかぶれるツタウルシとヤマウルシの説明がありました。 でも、なぜか、採取してきた植物のなかにヤマウルシが。かぶれなくて良かったですね。 |
今日は、前回の調査結果をもとに、テリトリーマッピングを行います。現場に出ることなく、実験室で、ひたすらに作業します キビタキの囀りを確認した位置を、調査回ごとにマップへ記入します。 | 位置を記入 |
計8回のデータを記入し終えたら、テリトリーを推定していきます。 位置の近いものを同一個体と見なして、丸で囲んできます。 | テリトリーを推定 |
新たなマップに、推定したテリトリーを書き込んで行きます。 幾つのテリトリーが、マップ上に浮かび上がってきたでしょうか。 | テリトリーを清書 |
金子先生は、18個のテリトリーを作図したので、18×2=36個体のキビタキが生息していると推定されます。 数名の学生が、同じようなマップを作図していました。よくできました! | 金子先生の作成したマップ |
実習の説明 | 今日は、キビタキを対象として、鳥類の生息数を調べる方法の一つであるテリトリーマッピングを学びます。 実験室で、説明を受け、キビタキの囀りをレコーダーで確認したら、大学に隣接する森林公園へ。 |
森を歩く | 森林公園に着いたら、男女に分かれて調査開始です。公園内に設定されたコースを歩きながら、キビタキの囀りを聞きます。 囀りが聞こえたら、その場所を地図に記入します。 |
沢を越える | なぜ男女に分かれるのでしょうか? それは、男子のコースは、沢を越え、ガードレールをよじ登るハードなコースだから。 毎年、沢に落ちる学生がいるのですが、今年はみんな上手に渡ったようです。 |
ネイチャーセンターのリス | 調査が終わったら、ネイチャーセンターで少し休憩。 施設から外をみると、リスが一生懸命に餌を食べている様子を観察できました。今年生まれだそうで、食べ方があまり上手ではないそうな。 |
今日は、まず、前回の復習から。pHの値の意味を思い出しましょう。 次に、身の回りに存在する水のpHの基準値について、整理します。河川水や飲料水など、どのような値となっているでしょうか。 | 前回の復習 |
前回、中和実験を行った旧松尾鉱山の坑廃水を思い出しましょう。強酸性の坑廃水は、かつてどのように中和されていたのでしょうか。 柏台の古地図を使って、当時の状況を調べます。 | 旧処理施設と赤川の塗り分け |
八幡平近辺で、私たちの生活を脅かしている問題は、坑廃水だけではありません。 地図を立体視して、過去の地滑りの状況を把握します。現在も、地下水の水位を下げて、地滑りを抑制しています。 | 地図の立体視 |
教室を移動して、旧松尾鉱山の歴史を学びます。 栄華を誇った鉱山の衰退過程と、その社会的背景を理解しましょう。そして、これからずっと私たちが背負っていく問題についても。 | 松尾鉱山の歴史解説 |
pHの測定 | 今日は、実験室で、pHと中和、そして水系図について実習します。 まずは、pHに関する基礎的な復習と、パックテストによる測定方法について学びます。 |
強酸性の坑廃水 | 次に、旧松尾鉱山の施設で行われている中和処理について学ぶため、実際に実験を行います。 豊島先生が指し示しているタンクの中に、旧松尾鉱山から流出している強酸性の坑廃水が入ってます。 |
中和実験 | 坑廃水に炭酸カルシウムを混ぜながら、随時、pHの値を測定します。 坑廃水が中和されていく様子を観察します。鉄分が次第に沈殿していきますね。 |
水系図の作成 | 中和実験が終わったら、赤川・松川を中心とした水系図を作成します。 夏の実習(環境調査実習U)では、この2つの河川で採水を行います。位置関係をしっかり把握しておきましょう。 |
今日は、林床管理の有無が、カタクリの生育に及ぼす影響について調べます。 みんなで歩いて、大学の東側にある雑木林へ。曇っているので、雨が降らないことを祈りつつ。 | 歩いて雑木林へ |
現場に着いたら、班毎に、管理したエリア(実験区)と管理してないエリア(対照区)に分かれます。 斜面にメジャーを張って、調査位置を決めます。 | 斜面にメジャーを張る |
メジャーを張ったら、その右側に方形区(50cm×50cm)を設置します。 生育密度にバラツキがあるので、全く個体の生育していない方形区もあるようです。 | 方形区の設定 |
前回の実習内容を思い出しながら、葉面積を測定していきます。 今回は、雨が降ることなく、無事に調査が終わりました。そうそう、データの提出をお忘れ無く! | 葉面積の測定 |
調査の説明 | 今日は、大学の東にある雑木林に行って、カタクリの葉のサイズを測定します。 この調査を行って、個体群のサイズクラスの構造を分析します。まずは、実験室で説明を受けます。 |
葉のサイズ測定 | 班毎に50cm×50cmの方形区を作り、その中に生育するカタクリの葉のサイズを測定します。無花個体と有花個体は葉のサイズを測定し、実生は個体数を計数します。 ※カタクリの姿は、過年度の記事に掲載されています。 |
雨の中、帰校 | 雨が降り出しました。 調査の途中でしたが、帰校することになりました。雨男(雨女)は、どなたでしょうね? |
移植地に立ち寄る | 帰校の途中で雨が止んだので、校内のカタクリ移植地に立ち寄りました。 移植を行うには、対象種の生態をよく知る必要があることを理解できたでしょうか? |
今日は、大学の東にある雑木林に行って、管理方法を学びます。 みんなで歩いて現地へ。良い天気です。 | 大学近隣の雑木林へ |
現場に着いたら、作業の説明を受けます。 ヒトの手による管理が多様性の創出に貢献していることを念頭に置きながら、どのような作業が必要なのか確認します。 | 雑木林の前で作業説明 |
作業は、男子と女子に別れて行うことになりました。 女子は、剪定ばさみを使って、林床のササを刈り取ります。屈んで行う作業は、かなり大変です。 | ササ刈り |
男子は、林床に横たわっている枯れ木の整理や、立木に巻き付いたつるの切り取りを行います。斜面を上り下りするので、こちらもかなりきつい作業です。 実習終了時には、林床が綺麗になりました。皆さん、お疲れ様。 | つる切り・枝運び |
4年生の挨拶 | 実習の第1回は、野外で調査を行う際の心得を学びます。 その前に、4年生から「歓迎会」のアナウンスがありました。当講座では、毎年、4年生が主催する「3年生歓迎会」が開催されます。 |
講義の様子 | アナウンスが終了し、実習がはじまりました。 本日は、外に出ることはなく、すべて座学です。来週から、本格的に現場へ赴くことになります。 |
安全マニュアル | 冒頭で各自に配布された「野外調査安全マニュアル」を使用しながら、講義が進められました。 時折、渋谷先生が、遭難・落雷など、実体験を交えた事例を紹介してくれました。 |
救急セットと調査道具 | 当講座では、三角巾や包帯、マウスピースや消毒薬などが入った救急セットを用意しています。 今後、実習時には、班の代表者が救急セットを携帯することになります。 |