今年度は2部構成でした。第1部は6月12日に日帰りで、第2部は8月24-26日の2泊3日でそれぞれ実施しました。助教の鈴木正貴がコメントいたします。[ ] は指導教員。
本日は、実習最終日です。朝から晴れ間が広がり、快晴となりました。 みんなで記念撮影をしたら、さっそく八幡平へ出発です。 | 宿の前で記念撮影 |
二手に分かれて、八幡平頂上付近を巡ります。 途中で、湿原の植生や、国立公園の管理について、立ち止まりながら説明を受けます。 モウセンゴケを見つけましたか?そういえば、外来種も侵入しているようですね。 | 散策路を歩く |
八幡沼のほとりで、最初に分かれた班が再び合流し、しばし休憩です。 ここで、渋谷先生から、あらためて国立公園の管理の実態について説明を受けます。他の観光客も、立ち止まって聞いているようでした。 | 八幡沼のほとり |
八幡平から秋田県側に下って、ビジターセンターへ。 施設の中を拝見した後、昼食のお時間です。食べ終えたら、センターの裏手にある泥火山を見学。 | 八幡平ビジターセンター |
さらに下って、玉川中和処理施設へ。 ここでの中和処理は、松尾鉱山跡で行われている中和処理の方法と異なります。どこが異なるのか、分かりましたか? | 玉川中和処理施設見学 |
そして、玉川の源流にある玉川温泉へ。 ここにある「大噴」から流れ出す強酸性の水が、玉川のpHの値を下げています。噴き出す様子は圧巻です。 | 玉川温泉 |
ふたたび、岩手県側に戻る途中で、トイレ休憩をかねて澄川地熱発電所へ。 併設されたPR館で、発電所に仕組みを学びます。 | 澄川地熱発電所見学 |
17時頃、大学に戻りました。最後に、講座代表である渋谷先生の話を聞いて解散です。 みなさん、お疲れ様でした。課題を忘れずに提出しましょうね。 | 大学に到着 |
捕まえたアカネズミ | 朝食前に、昨晩仕掛けたトラップを回収します。何人かのトラップにアカネズミが入っていたようです。 金子先生が、ビニール袋に入れて、体重を量りました。 |
魚道見学 | 本日も雨が降ったり、止んだり。でも、実習は続きます。 まずは、魚道を見学します。鈴木先生の説明を受けてい最中で、ハプニングが! 魚道に落ちないよう注意しましょう。 |
新中和処理施設の見学 | 昨日行った旧松尾鉱山にある新中和処理施設を見学します。 以前、実習で行った中和処理の実験を思い出します。この施設が稼動しないと、北上川水系は大変な事になります。 |
クマさん登場 | 施設見学の最中で、ツキノワグマに遭遇しました。金子先生が撮影に成功。 こちらの姿をみるなり、そそくさと逃げていってしまいましたとさ。 |
後藤川温水路 | 旧松尾鉱山をあとにして、アスピーテラインをくだり、後藤川温水路へ。ここは、農業用水に利用するため、河川の水温を上昇させる施設です。 ここで、宿で用意して貰ったおにぎりを食べます。 |
流量観測の様子 | 昼食をとったら、松川班と赤川班に分かれて、水質調査をはじめます。 それぞれの河川を、上流部・中流部・下流部の3地点に分けて、流量計測や簡単な水質項目の測定を行います。 |
水質調査の様子 | 採水したサンプルの水質を、宿で詳細に調べます。 水質の測定方法は、環境調査実習Tで学びましたね。思い出しましたか? |
採集した昆虫の同定 | 夜は、昆虫採集を行いました。 伊達先生の手を借りながら、採集した個体の同定作業を行います。景品がかかっている調査です。 これで、二日目が終了です。 |
午前8時15分に大学集合。必要な備品を確認し、バスで八幡平市へ向かいました。天候は、あいにく雨。 最初のフィールドは、東八幡平病院北側のコナラ林です。 | バスに乗る |
現場に着いたら、雨避けの格好をして、さっそくコナラ林の中へ。 これから植生と立地条件(気温)との関係を調べて行きます。島田先生から調査方法の説明を受けて、さっそく調査開始。 | 病院脇のコナラ林 |
次は、松川地熱発電所西側のブナ林へ移動して、植生調査をします。 調査を終えたら、昼食です。その後、地熱発電所を見学します。 | 地熱発電所そばのブナ林 |
植生調査は、まだまだ続きます。次は、樹海ラインをのぼって蓬莱峡へ。コメツガ・オオシラビソの混交林で調査します。 島田先生や渋谷先生の助けを借りて、データを取ります。雨は小降りになっていました。 | 蓬莱峡 |
見返り峠を越えて、アスピーテラインを抜け、旧松尾鉱山跡地へ。 ここでは、植生調査の後で、平塚先生より、鉱山が近隣の植生に及ぼした影響や、現在取り組んでいる植生回復の取り組みについて説明を受けます。 | 旧松尾鉱山 |
植生調査を終えて、宿に向かう途中で、金沢清水に寄ります。 この清水を管理・利用している岩手県内水面水産技術センターの厚意で、近くで見ることができました。綺麗な水の流れで調査の疲れを癒やします。 | 金沢清水 |
宿に着いたら、まずシャーマントラップ(生け捕り用の箱ワナ)を仕掛けます。明日の朝には、何が入っているでしょうか。 本日の調査は、これで終了です。温泉に入って一息入れましょう。 | トラップの設置 |
みんなが温泉に入っているあいだに、島田先生が調査データを取りまとめてくれました。 植生と標高の違いによる気温差に、どのような関係があるのか考えます。 | 植生に関する講義 |
夕飯を食べたら、早速呑み会です。平塚先生の音頭で乾杯します。 とりあえず、一日目が終了しました。まだまだ実習は続きます。体調管理に気をつけて、早めに寝ましょうね。 | 呑み会 |
熔岩流&植生遷移 | 午前8時30分に大学集合。バスで八幡平市へ向かいました。天候が心配でしたが、みごとに晴れました。 まずは、岩手山焼走り熔岩流へ。展望台に登った後、溶岩流の中を途中まで歩き、島田先生が植生遷移について解説。 |
バイオマスボイラー | 次は、岩手山焼走り国際交流村に移動して、バイオマスボイラーを見学。管理者の方から施設の説明を受けました。燃料がチップやバークなので、震災後に化石燃料の供給が途絶えても稼動できたとのこと。 |
野鳥のラインセンサス | 国際交流村をあとにして、八幡平樹海ラインへ。4人1組で8班に分かれ、野鳥のラインセンサスを行いました。由井名誉教授や渋谷教授の協力を得て、調査は順調に進んだ模様です。 |
松尾鉱山跡 | 藤七温泉で昼食をとった後、松尾鉱山跡へ。松尾鉱山跡の中和処理施設の敷地から、周辺の様子を眺めました。松尾鉱山の語り部である菅原一兄氏から、当時の様子を詳しく聞くことができました。 |
柏台の調査 | かつて、松尾鉱山に勤めたたくさんの方々とそのご家族が暮らしたマチ、柏台へ移動。松尾八幡平ビジターセンターで、倉原先生の説明を受けた後、マチの不思議を探しに、デジタルカメラを持って調査です。 |
データの整理 | およそ1時間かけて調査を行い、松尾八幡平ビジターセンターに戻りました。グループ毎に、不思議だと思った場所の位置を地図上に記入し、地図のタイトルを考えました。 |
発表 | 班毎に、作成した地図と、実際に撮影した写真を見せながら、調査結果を報告しました。そして、菅原一兄氏に、解説とコメントを加えて頂きました。 その後、バスで帰路につき、午後6時過ぎに大学到着。 |