今年度のコメンテーターは、佐藤綾佳さん [平塚] です。※は助手の島田直明が付け加えたものです。[ ] は指導教員。
今回の環境調査実習では、河川の流速(水の流れる速さ)の計測方法について学びました。まずは、OHPで流速の計測にあたって、どんな方法で、どんな場所を計測すればいいかなどを学習しました。 | |
実際に測定してみます。学校側の用水路で、スクリュー式流速計と目測で測定しました。スクリュー式流速計は小さなスクリューがついた棒を水の中に入れて、機械で計測します。 | |
目測での計測は、メジャーで一定の距離をとり、目標物がスタートからゴールまでどの位の時間がかかったかを測ります。 持ち帰ったデータを計算して、記録していきます。 | |
川幅や水深なども考慮に入れて流量を計算。うまく計測できているでしょうか? 前期の実習はここまで。次は夏休みに行われる八幡平実習です。今まで勉強したことを活かして、頑張りましょう! |
今回の実習は、豊島先生の松尾鉱山の坑廃水を使った中和処理実験です。 松尾鉱山から排出される坑廃水は、未だに強い強酸性水です。これを実際に中和処理してみます。 | |
さあ、先生に手伝っていただきながら、実験スタート! | |
各班に渡された坑廃水にアルカリ物質であるCaCO3(炭酸カルシウム)を入れます。 すると坑廃水全体がオレンジ色になりました。 | |
しばらくすると、オレンジ色の物質が沈殿し、白く濁った水になりました。 | |
これは、炭酸カルシウムを混ぜた直後と、物質が沈殿した直後のpHを調べたもの。 混ぜた直後のpHはおよそ5、沈殿後は7−8になりました。だんだん中性になってきたことがわかります。 | |
実験が終わると、今度は松尾鉱山周辺の河川の水系について調べます。地図に線を引いたり、模式化した水系図を作ったり。皆真剣です。データをまとめたら、今回の実習は終わりです。お疲れ様でした! |
今回の環境調査実習は、豊島先生の八幡平市にある松尾鉱山に関する実習です。 まず、講義室に移動し、松尾鉱山の概要や歴史について説明を受けました。 | |
実験室に戻り、松尾鉱山周辺の地理状況について見ています。 青と赤のメガネを覗き込むと、地図が立体に見えました。地形の凹凸がわかるので、地滑りなどが起こった場所がわかります。 | |
地滑りが起こった場所を地図に書き込んでいきます。 この辺と、この辺と…。書き込んでみると、かなり広い範囲で地滑りが起こっている場所が多いようでした。 |
今回の環境調査実習は、金子先生のシダ植物についての実習です。 | |
早速、学内の林にシダ植物を探しに行きました。 シダ植物の判別用に渡された資料を見ながらきょろきょろ。 | |
持ち帰ったシダ植物の名称を資料を見ながら同定しています。それぞれの特徴を見ながら、あれこれと相談中。似ているものも多いので、見分けるのは結構大変です。 | |
渡された資料に載っていたシダ植物が勢ぞろい! 資料を見ずに、5種類以上のシダ植物を言い当てられれば合格です。 | |
さあ、いくつ当たるかな? 中には20種類以上あるシダ植物をほとんど言い当てられた人もいました。すごい! |
今回の実習では、前回作った地図を纏めて、キビタキのなわばりの分布図を作ります。 先生の記録したものも含めて6枚の記録図を一枚に纏めていきます。 | |
これが結構大変です。更に、一枚に纏めたものを見て、なわばりごとに丸で囲っていきます。これによってこの森の中にいくつの番がいるかがわかります。 | |
縄張りごとに分け終わったものを先生に見てもらい、答え合わせ。 囲ったなわばりの数は合っているでしょうか?記録された位置が微妙な所もあるので、上手く分けるのは結構難しかったです。 |
今回の環境調査実習は、由井先生の野鳥に関する実習です。最初に、キビタキなどの野鳥のさえずりのテープを聴き、声を覚えます。 同じ種類の鳥でも鳴き方が2種類あったりと、覚えるのは大変です | |
早速大学近くのネイチャーセンターの林(※)で調査を開始します。3人一組で決められたルートを歩きながら野鳥の声を聞き分け、聞こえた場所を地図に記入していきます。うまく聞き分けられるでしょうか? | |
※大学の隣にある滝沢森林公園のこと。由井先生が30年以上今回の実習と同じ調査を続けている場所です。 | |
調査から帰ってきた後は、ネイチャーセンター内を見学しました。設置されていた双眼鏡を覗いてみると、窓の外にリスが現れました。その可愛い様子に、皆興味津々です。 |
今回の環境調査実習は、前回の実習の続きです。 前回作った実験水を一週間日光に当てたものについて水質測定します。 | |
左上の写真は、1週間後のもの。前回のものに比べて緑色が濃くなっています。 それぞれ試薬を使って測定します。 | |
写真のように、それぞれの物質について試薬で測定します。 試薬に対象水を入れると色が変化するため、その色で物質濃度を判断します。 | |
測定後、結果を班ごとに考察し発表しました。班ごとに異なる実験計画のため、出た結果も少しずつ違うようです。 今回の実習はここで終わり。お疲れ様でした! |
今回は大学敷地内にある調整池を使って水質調査を行います。 この調整池は、調整池横に設置されている排水処理施設から放流された水が貯水されています。 | |
まず班ごとに分かれて、地点別に調整池の水を採水します。 ポリビンに移し変えて実験室に持ち帰ります。 | |
実験室に持ち帰った水を基に窒素やリンを加えて作った実験水をそれぞれ測定します。 調べたい項目によって違う試薬を使うので注意しましょう! | |
測定が終了したら、1週間学部棟の窓辺に置いておきます。 来週どんな変化が見られるか楽しみです! |
今回の環境調査実習は、山田先生の水質調査に関する実験実習です。 始めに、調査対象である大学構内の調整池の様子やその性質について事前に学習しました。 | |
先生から実験器具や薬品に関するお話を聞き、早速実験開始です。 今回の実験は、次回からの調査の練習です。たくさんの実験器具や薬品を使って池水の性質を調べていきます。 | |
初めて使う実験器具ばかりなので、ちょっと緊張ですね! 実験後、実験結果を元に対象池水がどのような性質があるのかを班でまとめます。 | |
その後、班毎に仮説を設けて、次週行う調査の調査計画を作ります。 次回は本番。頑張りましょう! |
第6回目の環境調査実習は、平塚先生による里山の管理に関する実習です。 | |
毎年実習でお世話になっている近隣の雑木林に向かいます。 雑木林の中には小川もあります。足をとられないように気をつけて進みましょう。 | |
この実習では、里山における雑木林の管理として、実際にササ刈りや落ち葉掻きを体験しました。 まずはササ刈りです。 | |
ササ刈りが終わった後は落ち葉掻きです。熊手を使って林床を覆う落ち葉を掻きます。そうすることで、林床の植生に光が当たるようになります | |
ササ刈りや落ち葉掻きを実際に体験した後は、この雑木林の管理者である柳村さんにお話を伺いました。熊手の使い方を実演していただき、またこの雑木林の管理や使い方や実際にこの林で起こった狐に関する逸話などをお話していただきました。 |
第5回の環境調査実習は、佐野先生の気候に関する実習です。 大学から程近い天峰山で、山の標高による気温の変化について実際に調査しました。 | |
まずは、距離の測定をするために自分の歩幅が大体何cmなのかを測ります。 これを基に、歩いて約100m毎の気温を測定します。 | |
早速測定中。配布された地図に地点を記入し、気温を測ります。 | |
気温を測るときは、出来るだけ計測器に太陽の光を当てないようにします。 さあ何度になったかな? | |
測定終了後、頂上付近で下界を見下ろしつつ、先生から気候や植生等のお話を聞きました。 快晴の空と緑の山々を眺めつつ、今回の実習も終了です。 |
今回の実習では、八幡平頂上の気候変化の予測と測定について学びました。 出発前、まずは先生から実習の内容について説明を受けます。 | |
その後、皆でバスに乗り込み、出発! 八幡平樹海ラインに到着。早速外に出て、おいしい空気を堪能しつつ気温を測定します。 | |
5月になっても、八幡平にはかなり高い雪の壁がありました。 | |
雪を見て思わず駆け出してしまいました! | |
八幡平頂上の気温や様子を観察しつつ、なぜそのような気候になっているのかを考えます。 |
今回は、平塚先生の植物分野に関する実習です。 カタクリの観察と森林管理について実際に調査実習を行いました。 | |
これがカタクリの花です。かつては、これが片栗粉(※)の原料でした。 ※片栗粉はカタクリの鱗茎(地下部の養分がたまって膨らんだ部分)を利用していました。今はジャガイモからのことが多いようです。 | |
お世話になる実習林の中を観察しています。 先生のお話を聞きながら、皆真剣に観ていますね。 | |
2人一組で50cm四方の中の個体について調査しています。 この範囲内にあるカタクリの葉の大きさや花の有無、実生(芽生え)の数などをひとつひとつ調べていきます。 | |
実生を見つけるのは結構難しい!みんなしゃがみこんで、地面を凝視しています。 | |
調査が終わった後、大学敷地内に植栽されているカタクリを見に行きました。実習林とこの場所で、カタクリの生息できる場所の条件とはどんなものか、改めて考えました。 |
第2回目の環境調査実習は、吉木先生の地形調査に関する実習です。 航空写真を使って、立体的に地図を見て地滑りが起こった地点を探します。 | |
航空写真。2枚一組で使います。 | |
立体視鏡を覗き込んで地滑り地点を探そう! どれがそうかな? | |
先生、見つかりません! 困ったときは先生にヘルプを求めます。丁寧に教えてもらって、あっという間に見つかった! | |
地図で地点を確認した後は、白地図に場所を記入します。 すると、地滑りが発生した地点がはっきりとわかりますね。 |
初めての環境調査実習、第1回目は吉木先生の地理に関する実習です! バスで八幡宮まで移動し、実習の説明を受けます。あいにくの雨模様ですが、元気に頑張りましょう! | |
今日の実習内容は、地図を元に八幡宮周辺の郵便局やお寺など班ごとに指定されたものを探して写真を撮ってくること。 説明を受けた後、配布された地図を見ながら早速歩くルートの相談です。 | |
どの道を行けばいいのかな? 今、自分たちはどこにいるんだろう? | |
目的地に到着!写真を撮って記録します。 この調子で次の目的地も頑張って探しましょう! |