今年度のコメンテーターは、大沼晴美さん [由井] です。[ ] は指導教員。
第2週。 発表の日。自分たちなりに見いだした傾向と保全対策について発表します。 | |
卒論発表と同じ形式で発表。発表10分・質疑応答5分の計15分が与えられます。 ここだけの話…幸丸先生はタイマーをセットし忘れたりして時間配分が適当なときがちらほらありました。 レッドデータブックに掲載されている植物の多くは人為的な原因で減少しています。森林伐採や園芸採取など… 一般の人の間ではレッドデータブックの認知度はまだまだに低いのかもしれません。 人にわかりやすく自分の意見を伝えることは難しいもの。 | |
第2週。 積雪深の等値線を描くなど、第1週でとったデータを基にまとめていきます。 | |
データのまとめ。 佐野先生「積雪深の等値線書いて〜」 しかし学生の多くはこの日初めて等値線なる言葉を聞き戸惑った様子。多くが言葉の意味を知らないと知った佐野先生は慌てて説明してくれました。 前期に短くなった佐野先生の髪、今ではもう元の長さ。 | |
冬、大気中の微粒子を核にしてできた氷の結晶がハラハラと舞い降りて雪と呼ばれる。 その雪は多くの大気の情報を身に潜ませながら何十センチと積もっていきます。 今回の実習では雪の積もり方に着目しました。平地での積もり方、吹き溜まりでの積もり方、木がある場所での積もり方など… 雪のデータを実際に取ることによりデータの見方を覚えます。 第1週。 大学の構内、班で約3ヶ所において積雪深を測ります。 | |
「ここまで何メートル?」 寒空の中、私たちはがんばります。 積雪深の測り方は簡単で、長い定規を雪に刺すだけ。 しかしこれを何十回とポイントを変えて行うのです。動いている人より立っているだけの人のほうが寒い! 転倒!! 運よく転んだ瞬間を撮ることが出来ました。この写真では分りづらいのですが、積雪深を測る為の木の棒が折れています。 偶然見つけた雪上のセミの抜け殻。 降り積もった雪の中からようやく現れたのか、はたまた最近木から落ちてきたのか… なんとなく春の兆しが見えたような気がしました。 | |
「絶滅の恐れのある種を的確に把握し、一般への理解を深めることにより、野生生物が人為的に絶滅するのを防ごう」 この目的のもと、まず動物版レッドデータブックが平成3年にとりまとめられました。そして植物版が平成9年に公表されました。 レッドデータブックは法的な拘束力を持つものではありません。 しかし、絶滅の恐れのある野生生物の保護や研究を進める上では基礎的な資料として重宝されています。 第1週。 最初にレッドデータブックや生物多様性保全について講義を受けました。 | |
そして二人一組でペアを組み、植物版レッドデータブックをもとに自分たちなりに何らかの傾向を見出していきます。 まず最初に、生物多様性条約やレッドデータブックの概念や位置づけなどについての講義。 植物版のレッドデータブックを見ながら何らかの傾向を見いだします。 約1,700種もあるなかから「何らかの」傾向を見つける…まさにゼロからのスタート。容易ではありません。 | |
アニマルトラッキングとは、「アニマル=動物」+「トラッキング=追跡」と言う意味で、動物の足跡を追跡することです。 本来、砂漠や森林でも足跡が残ることがあるので、いつでもどこでも足跡さえあれば追跡できます。 大学近くにあるネイチャーセンターに行き、センターの林内を班に分かれて歩き、雪上に残っている動物の足跡を見つけ、スケッチしました。 ネイチャーセンターは毎週火曜日が休館日で、その日以外は誰でも9時00分−16時30分の間で無料で入ることが出来ます。 | |
まずは教室で各動物の足跡を覚えます。キツネ、リス、ウサギ…いないと思うけどシカの足跡も勉強。 後期のしかも冬の実習では防寒対策はしっかり行わなければなりません。帽子・手袋・マフラーは必須アイテムです。 大学近くにあるネイチャーセンターに移動し、調査。 足跡の大きさを測り、スケッチ。実際にはリスとノウサギの足跡が多かったようです。 さてこれは何の足跡? 道がある場合は楽ですが、道がないルートを指定された班は雪中をズボズボと歩いていきます。 このときはまだ雪が少ないほうなので、歩きやすかったです。 終わった班からネイチャーセンターの施設に行き野鳥の観察。この施設では餌箱などが置いてあり、野鳥やリスを間近で見ることが出来ます。 珍しい野鳥を見るのもいいんですが、冬のスズメは丸々と太っていてすんごく可愛い。あのコロコロした感じがなんとも言えません。 | |
第4週。 この日は柳沢での聞き取り調査をもとにプレゼンを行います。 柳沢・うるおい部会の方数名に来ていただいて、調査内容や今後に対する提案を聴いていただきました。 | |
こちらが柳沢うるおい部会のみなさん。調査に関していろいろと協力していただきました。ありがとうございます。 ちなみにテレビ岩手の「夢見るピノキオ」で柳沢が紹介されてました。見逃した方は番組HPを御覧ください。12月4日放送「岩手山麓を訪ねて 漂う初冬の気配…」 学生の発表で「ごみ問題」が多く挙げられました。綺麗でのどかな柳沢。しかしあちこちに車などが投棄されてます。捨てられることも問題だけど、ゴミがある風景に慣れてしまうことも大きな問題なのでは…と学生は感じているようです。 学生が考えた「柳沢をよくするための方法」を提案しました。例えば、「人々の交流の場としてお茶会を開く」「柳沢の写真集を売ってその利益を村づくりに利用する」など学生の自由な発想で提案させていただきました。 | |
盛岡タイムスにこの実習に関する記事が載っていました。2006年2月26日「柳沢の魅力こう考える」 |
第3週。 2・3組のペアで1グループとし、グループ内で調査結果の報告をしながら柳沢の人たちが景観についてどう感じているのかをまとめていきます。 | |
グループになり、ペアで行った調査内容を報告。 そしてそこから柳沢の人たちが地域についてどう思っているのかを考察していきます。 先生からのアドバイス。 先生は一見のらりくらりな自由人。しかし、ちゃんと学生を見てます。適切なアドバイスをくれたり、学生の発言の中から何気ない言葉を拾って生かしてくれます。 御見それしました!! | |
第2週。 柳沢にバスで向かい、ペアで地元の人に聞き取り調査。 | |
地元の方と記念撮影。 「どこから入植したのか、それとも代々ここに住んでいるのか」「柳沢の景観で気になるところ・改善してほしいところ」「将来どういう土地になってほしいか」 などなど…景観のことに限らず、その人の歴史についても聞きました。 聞き取り調査を進めていくうちに、様々な場所から人々が入植して来たことがわかりました。近いところだと、九戸や花巻。遠いところだと樺太や満州から引き揚げて入植してきた人もいました。 地元の奥様方に聞き取り調査。 このペアが訪れた工房は「陶來」(とうらい)と言って主に陶磁器の製造販売を行っています。この陶來以外にも多くの工房が柳沢には存在し、年々増えているようです。 | |
題して「柳沢のたから探し」。 景観だけではなく人の歴史を基に柳沢の良いところを「たから」と称して調査しながら探していきます。 聞き取り調査をしているとやはり柳沢の方々は岩手山に対する思い入れは強い様子。となると岩手山は柳沢の人にとっての宝なのでしょう。 さて、あなたの地域の「たから」は何ですか? 第1週。 調査に先駆けて質問内容の検討。 | |
まずは各自で柳沢についての下調べです。インターネットや過去に柳沢に行ったときの資料を参考に質問の内容をねります。 |
第2週。 「植物の分布状況の把握と土地利用との関係」 バスで柳沢まで出掛け、植物の分布の変化と土地利用の関係について考えます。 その後教室に戻り、色分けした4つの年代の土地利用図や植生分布図を基に景観の変遷をまとめます。 | |
天気がよければ植生調査を行う予定でした。 あいにくとこの日は雨で気温も低かったので、バスで柳沢を巡りながら説明を聞くだけとなりました。 戦前の柳沢は広大な針葉樹林に覆われており、その中をトロッコが走っていたそうです。そして戦後開拓で多くの針葉樹林は畑地に変貌。 しかし、賢治の見た風景はいまだ多く残されています。 大学に戻り室内でのまとめ。 森林の変化や森林性の植物の分布について考察。 | |
テーマは「地域の景観を読み解く」。 滝沢の柳沢を対象地域とし、生業・植生・土地利用の変遷・文学作品から景観の移り変わりを見ていきます。 第1週。 「岩手山東麓(大学周辺から柳沢・一本木地区)の景観を資料から読み解く」宮沢賢治の作品や過去の土地利用図から当時の様子や変遷を読み取ります。 | |
平成5年に建てられた柳沢地区の入植45周年の記念碑。 戦後開拓で旧満州から引き揚げてきた人と次三男対策として村が分村計画を樹立。緊急開拓事業により一本木国有地の開放を受け、昭和22年5月に長野県下伊那郡上郷村の分村ととして入植したと書いてあります。 宮沢賢治の作品の中には滝沢や一本木を題材にしたものがあります。 「滝沢野」「一本木野」「森林軌道」など、そこにあるあたり前の四季の風景が宮沢賢治の手によって、現実と想像が混じりながらも美しく幻想的に描かれています。 | |
第2週。 3班に分かれて、測量・植生・土壌・堆積物などについて調査し、地形と植生との対応について考察できるようなデータを収集。 そして、そこに行ったことがない人でも理解できるような報告書を作成します。 | |
調査です。 測量したり、植生分布を調べたり、堆積物を調べたり…。調べることは意外とたくさんあります。 先生方も見回りしながら学生の質問攻めに遭っていました。 植物に関する質問が多く、「この木なんですか?」という質問にすぐに答えられる島田先生は流石です!! 堆積物はシャベルで地面を掘って簡単に行います。 川の近くは石がごろごろしており、川から少し離れた林内では地表を砂が覆っていました。 さて、これが何を意味するのか考えなくてはなりません。 涼しい顔の吉木先生。学生はあちこち歩き回って疲れていたのに対して、先生も同じくらい歩いているのにあまり疲れた様子はありません 環境政策講座には「体力」も必要と痛感。 そして今日もまた、崖を登ってみる学生がちらほら。 登ってみれば結構楽しい…かもね。 | |
今回の実習では、南昌山近傍の治山ダムの堆砂域周辺の植生分布と地形との対応を自分たちの目で確認し、植生分布と地形の対応について調査して報告書を作成します。 第1週。 森林総合研究所の村上亘さんに南昌山東の又沢の治山ダム周辺の植生と、河川沿いの微地形にについて説明してもらいました。 | |
森林総研の村上さんから説明していただきながら、上流に向かって川沿いを登っていきます。 詳しくこの地形の特徴について教えていただきました。ありがとうございました。 小さな川でも岩がゴツゴツしていて歩くのも大変。 この川には何箇所かに堰堤(えんてい)が設けられており、大雨が降ったときなどに、大量の水や土砂が一気に下に流れるのを、この堰堤が防いでくれています。 バスに戻るため川沿いから林道に出るときにチョットした崖を登ってみたり… 安全なルートもあったのに… 遊び心があればどこでも楽しめる環境調査実習!(^ー^*) | |
後期初回の今回では八幡平実習の振り返りも兼ねて、水質実験を行いました。今まで実習で行われてきた水質調査では簡易測定器やパックテストなど、機械や試薬に頼った方法でしか行っていませんでした。 しかし今回の実習ではビュレットとういう器具を使用し、学生が自分たちの手で少しずつ薬品を投与しながら、アルカリ度やDO(溶存酸素量)の値を測定しました。 自分たちの手で地道に測定することにより、薬品の扱い方や投与する薬品の量を間違うと結果にどう影響するのかなど、言わば水質実験の基本を体験します。 そしてBOD(生物化学的酸素要求量)やDOに関する正誤問題を解きながら基本の知識を身につけていきます。 今回の実習の写真は撮り忘れました。 ごめんなさい。 |