教員紹介

牧野 由佳

新潟県魚沼市の民俗行事「雪中花水祝」でいただいた鳩飾り(まゆだまの一種)とともに

牧野 由佳 (まきの ゆか)

職名
講師
専門分野
民俗学,文化人類学
担当科目
地域生活論,地域と政策,地域環境調査実習A

研究最前線(コラム)

地域に生きるひとから学ぶ ―民俗芸能の現場から地域を考える

研究テーマ

民俗芸能、特に梯子獅子・梯子虎舞などと呼ばれる獅子舞・虎舞を対象に、近現代の社会変容が担い手組織の変化や祭りの運営、伝承に及ぼした影響などを、フィールドワークと歴史資料調査を通して研究しています。観光化や行政の関与は、伝承の変容を理解するための一要素として位置づけ、担い手たちの経験や活動の実態に基づく民俗学的分析を重視しています。また、地域の方々と協働した歴史資料整理や、映像記録・翻刻など文化の記録と保存に関わる実践的研究にも取り組んでおり、こうした記録が伝承のあり方にどのような影響を持つのかについても考察しています。

現在の研究課題、研究活動

現在は、主に以下のテーマの研究を進めています。

  • 梯子獅子・梯子虎舞を中心とした民俗芸能の伝承の変容と、その社会的要因の分析
  • 近現代における民俗芸能・祭りの変容と観光・行政・教育の影響
  • 日本列島における梯子獅子・梯子虎舞の比較と分布に関する研究
  • 民俗芸能・儀礼における空間構造とその意味に関する研究
  • 地域に伝わる歴史資料の保存・アーカイブス化の実践

社会活動(学外の委員会活動、学会委員活動、NPO理事など)

  • 愛知県知多市牟山神社の歴史資料整理・保存活動(2021年〜継続中)
  • 文化庁委託事業「伝統行事伝承事業」コーディネーター(2022年9月〜2023年3月)
  • 国立歴史民俗博物館 特集展示協力(2022年10月〜2023年1月)
  • 千葉県柏市篠籠田の獅子舞調査委員(2023年4月〜継続中)

教育のポリシー

民俗学の学びは、現地に足を運び、地域の人々とのかかわりを通して、生活・文化がどのように営まれ、受け継がれているのかを自分の目で確かめ、考えることから始まります。フィールドワークや資料調査などの実践を通じて、丁寧に記録・分析し、地域社会の課題に自ら向き合う力を大切にしています。調査の場では、積極的に関わりながらも相手の立場や経験を尊重する姿勢を重視し、そのうえで地域文化の多様性と変容を主体的に捉える力を身に着けてほしいと考えています。

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