教員紹介

髙坂 紀広

髙坂 紀広 (こうさか のりひろ)

職名
准教授
専門分野
会計学
担当科目
簿記・会計論Ⅰ,簿記・会計論Ⅱ,経営実習

研究テーマ

会計学に関連するテーマを広く扱います。経済活動が関わる領域全てに会計は関係してきます。企業が主たる研究対象になることが多いですが,一口に企業といっても,サービス業,製造業をはじめ,農業や水産業などその領域は多岐にわたります。さらに,企業だけではなく地方自治体,学校,病院等の非営利組織に係る会計もあり,その裾野の広がりを感じてもらいたいです。

会計は,当該企業や組織を理解するために,その経済活動・事象を表現・伝達するためのシステムです。そしてこれに基づいた企業等の理解を通じて,経済社会の発展の実現を追及していきます。

ゼミの進め方は,テキストを輪読し,レジュメの作成・発表・報告を行ってもらいます。この活動を通じて学問的理解には深さがあるということを確認してもらいたいと思います。そして,会計理論の修得を通じて,単なる経理実務の手法を身につけるだけではなく,その背景を捕らえられるようにしていきます。そのことにより,課題解決を会計的視点によって成し遂げられる会計人になってもらうことが目標となります。

現在の研究課題・研究活動

現在,特に取り組んでいる研究課題は,現代の経済社会における会計測定ないし会計の役割を明らかにすることです。現代の経済社会は,企業に持続可能性を意識した経済活動を求めており,その要求事項は,従来からの利益追求だけでは十分ではなく,長期的に社会に(外部の自然環境や従業員等にも目配せをして)価値をもたらすことが含まれています。

会計は,企業の活動を捉えるものです。したがって,この新しい持続可能社会における経済活動を捉える会計というものを開発することが求められると考えられます。このような問題意識の下で,あるべき会計の役割を検討対象としています。

社会活動(学外の委員会活動,学会委員活動,NPO理事など)

  • 一般社団法人ビジネスサポート花巻 監事 2022年4月~現在。

教育のポリシー

大学ならではの学びの実現をゼミの学生とともに作り上げていけるように心掛けたいと考えています。理論を修得する際に最大の敵となるのは,「わからなくてもよい」と思ったり,「わかったつもり」になったりすることです。どんなに些細なことでも疑問をもち意見を戦わせていくと,深い理解が得られます。そのことにゼミの学生が気付けるように促していきたいです。

ゼミの活動は,概括的に述べれば,研究です。研究は,対象への深い理解を前提に「究める」ことが求められます。この究めるということは容易ではありませんが,これを成し遂げるために教員や他のゼミ生と一緒になって質疑応答や議論を行うことが必要であると考えます。この議論等を,何度も時間をかけて行うことで,社会に対する課題を見出して,それを解決する能力が養われるものだと考えています。

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