教員紹介

佐藤 周平 (さとう しゅうへい)
- 職名
- 講師
- 専門分野
- 農村社会学
- 担当科目
- 現代社会とサステナビリティ,社会学,地域環境調査実習
研究テーマ
農山村の地域社会の仕組みやその変化、農山村での持続的な暮らしのあり方について関心を持っています。主な研究手法はフィールドワークです。農山村を訪れて、住民の方々からお話を伺ったり、集落に保管されている資料を分析したりして、論文にまとめてきました。これまでに、新潟県の豪雪地帯にある集落や、長野県にある明治以降の市町村合併を一度も経験したことがない村を対象としてフィールドワークを行ってきました。
調査地の住民の方々との世間話や、様々な作業のお手伝いなども、農山村の地域社会や暮らしを理解する大切な手掛かりだと考えています。住民の方々との関係を大切にしながら、調査や研究を進めていきたいと考えています。
現在の研究課題・研究活動
新潟県の豪雪地帯にある集落を対象とした調査研究は現在も進行中です。この地域では、2020年に、3つの集落が合併をして、新たな町内会が発足しました。この集落合併の要因を明らかにするために、これまでに、集落の会計の仕組みや変化(財政の観点)、人口の推移や世代交代(人口の観点)、防災のための公共工事と地元住民の関係(防災の観点)に注目して、論文をまとめました。引き続き、この集落を対象に、集落合併の要因やその後の展開、豪雪地帯での暮らしについて、調査研究を進める予定です。
また、今後は、これまでに取り組んできた調査研究を踏まえ、岩手県内の農山村に関する調査研究にも取り組みたいと考えています。
教育のポリシー
講義を受けるにしても、卒業論文に取り組むにしても、皆さん自身の興味や関心、日頃考えていることを土台にして、主体的に学ぶことが重要だと考えています。講義の内容を通して、直接学ぶこともあると思いますが、皆さんが主体的に学ぶためのキーワードや考え方、必要な情報を集めて整理する方法、他人に自分の考えを伝える方法を習得することがより大切なのだと考えています。こうしたことをお手伝いできればと思っています。
一方、卒業論文は一人で取り組む部分もありますが、教員と学生、あるいは学生同士が質疑応答をしたり、議論したり、アイデアを出し合ったり、困難を共有したりしながら、ともに仕上げるという部分も大きいと考えています。教員も一緒に学びながら、皆さんの興味関心を卒業論文にまとめるお手伝いができればいいなと考えています。