(スタッフ)吉木岳哉

担当の授業
・地理学
・環境調査実習
・基礎教養入門
・基礎演習T,U
・地球の科学
・環境調査法
・地誌学
・地域環境調査実習


<教員インタビュー>

  1. 現在のゼミ生の人数と男女比を教えてください。
  2. 3年生は男子2人と女子1人、4年生は女子2人です。なので、男女比は2:3です。

  3. 先生の研究分野と内容を教えてください。
  4. 専門は地理学です。その中でも、地形を研究対象とする地形学が専門です。最近は、湿原の地形・植生とその変化の歴史、江戸時代に盛んだった久慈地域の製鉄について研究しています。

  5. 実習科目について教えてください。
  6. 環境調査実習は地形や地図の読図・作図を主眼とした自然地理学分野について学習しますが、毎年内容は違います。

  7. ゼミの活動内容について教えてください。
  8. 今年の2月には久慈の鍾乳洞見学や、卒業論文の下見・調査に行ってきました。あと、地図とコンパスだけで目的地にたどり着くための練習として岩大演習林でオリエンテーリングを行ったり、遠野の六角牛山や早池峰山に登山したり、盛岡市中心部で地学的な視点で市内の各所めぐりをしました。学内でのイベントとしては、花見やバーベキューをしました。イベントや調査には卒業生も参加しています。

  9. ゼミ独自の活動内容・こだわりを教えてください。
  10. ゼミは学生が勉強したいことをやるというスタンスです。なので、基本的な知識や技術の習得が終わった後は、どんな本や論文を読むか、どこに野外観察に出かけるか、卒業論文のテーマは何にするかなどは、ゼミ生の趣向によって毎年変わります。なお、このゼミでは、グループでの作業を重視します。3・4年生一緒で活動することも多いですし、3年生は4年生の卒業研究を手伝うことが当然です。手伝いを通じて、現場調査や分析の方法を学んでもらうためです。






  1. ゼミ配属前に最低限受けておいてほしい授業はありますか。
  2. 地理学の講義は、遅くとも3年前期までに必ず優秀な成績で単位をとってきてください。2年次に「優」を取ったとしても、十分に理解できていないと感じたら、翌年も講義に出席してください。最初から私のゼミに入るつもりがあるならば、2年生のうちからゼミの活動に参加してくれても構いません。地理学は扱う範囲が広いので、開講科目だけではごく一部しか学べません。今年の3年生のうち2人も、2年生のうちから教科書の輪読に参加していました。

  3. ゼミのキーワードを上げるとしたら何ですか。
  4. 体力、筋肉、肉体労働ですね。ゼミでの勉強は、勉強であるのと同時に、作業服を着たガテン系の仕事でもあります。なので、このゼミでは自分たちのゼミのことを「吉木ゼミ」と言わずに、しばしば「有限会社 吉木組」と呼んでいます。

  5. 卒論ではどのようなことを書いていますか。
  6. 今年の4年生2人は、江戸から明治にかけて久慈地域で盛んだった、砂鉄を原料に用いた製鉄の歴史について研究しています。主として、製鉄が地形にどのような影響を与えていたのかということを、当時の製鉄跡などで調べており、多少考古学的な研究です。調査は2人一緒で行い、10月後半になってからデータを二分して別々に進めています。これまでの卒業研究では、放牧場の造成が湿原に与えた影響、盛南地区の開発に伴う既存商店街の機能変化、水田転作作物の選択に関する研究、が行われています。自然以外を対象とした研究もありますが、いずれも地図や空中写真を使う研究です。



このインタビュー記事は2011年2月現在の情報を基にしています。

Last Update : 2011年05月12日 (木) 12:11