担当の授業
・生態学基礎
・環境調査実習
・地域環境調査実習
・環境調査法
・進化生物学
・基礎演習T,U
<教員インタビュー>
- 現在のゼミ生の編成を教えてください。
- 3年生は男性1人、4年生は女性5人です。院生は博士前期に1人と後期に1人で、いずれも男性です。
- 先生の研究分野について教えてください。
- 専門としているのは植物生態学です。絶滅危惧植物(アツモリソウなど)の保全のために、生態学的な調査や遺伝子分析を行い、多様性を維持しながら個体数を増やそうと試みています。ほかに、景観デザインについても研究しています。詳しい内容は、私のHPを参考にしてください。
- 環境調査実習では、どのようなことを行っているのですか?
- 春はカタクリの個体群を調べ、生活史について分析します。夏は八幡平の森で植物の名前を調べ、量的な評価を行います。
- 地域環境調査実習では、どのようなことを行うのですか?
- 私の受け持ちは1コマだけなのですが、「里山の再生」をテーマにしています。現在、放置されることで里山が荒廃したり、奥山の熊が里まで出てきたりと様々な問題が発生しています。里山は人が適度に手を加えることで維持されているので、それを実地に体験し、植生変化を感じてもらうのがねらいです。ササ刈りや枝打ちなどで汗を流した後、おまけとしてピザ窯でピザを焼きます。
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- ゼミの活動内容、形式などを教えてください。
- ゼミは研究室で、院生・学部生合同で行っています。文献紹介や自分の研究経過発表が基本です。
- ゼミの独自の活動内容やイチオシなどはありますか?
- (先生). 「読む・話す・聞く(訊く)」というオーソドックスなゼミを心がけています。ディスカッション能力を養うために、学生にはたくさん発言してほしいと願います。現在、院生たちが遺伝子分析を続けているのですが、私はこれを県大の特色にしたいと考えています。県でこうした仕事ができるのはここだけなのです。毎年1人でも、この研究を引き継ぐ人が入ってくれると、とても嬉しいです。
(学生). 今まで触れたことのない分野に触れることができます。 様々な分野について、先生と相談して研究できます。
- ゼミ配属前に受けてきてほしい授業はありますか?
- アプローチ科目の「進化生物学」、2年生前期の「生態学基礎」、2年生後期の「環境調査法」です。「進化生物学」は1年生から取れるので、早めに受講しておいてほしいと思います。また、「環境調査法」は実習の前提となるので、受ける必要があります。
ゼミには、積極性があり、自分で考えることのできる人に来てもらいたいと願っています。
- 卒論はどのようなことを書いているのですか?
- 景観生態学的視点から、「伝統的農村におけるタンポポの分布」や「都市緑地の植生」、自然再生の立場から「大学調整池の水質と植物の関係」などについて研究しています。
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<ゼミ生のインタビュー>
- 先生はゼミ生から見てどのような人ですか?
- やさしい中にも厳しさがあります。研究に熱心で、学生の質問にもしっかりと答えてくれます。先生の研究室では、常にジャズが流れているんですよ。
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- ゼミを選択した決め手、きっかけについて教えてください。
- もともと環境に関心がありました。先生の授業を受けてみて研究分野に興味をもち、実際に話してみてここにしようと思いました。
- 環境コースに進もうと考えていて、3年次に平塚ゼミでは実験ができるらしいという話を聞きました。それで興味をもち、ゼミ配属前から実験に参加させてもらいました。
平塚先生のHP http://p-www.iwate-pu.ac.jp/~hiratsuk/index.html
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このインタビュー記事は2011年2月現在の情報を基にしています。