この実習は変則的に行われます。実習助手の阿部由里がコメントいたします。[ ] は指導教員。
今年度の実習IIは、全4回で変則的に実施されます。
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出発!! |
実習Uの最終回は、2日間をかけて水質・流量測定と植生調査を行います。いつも通り、大学西口に集合して、現地に向かいます。 野外での作業がほとんどですから、怪我なく終えられるようがんばりましょう! |
焼走り見学中 |
1日目の最初は全体行動から。まず焼走り溶岩流の見学です。 土地の成り立ちや、植生の特徴を説明してもらいながら現地を歩きます。溶岩が固まった地面は不安定で、遷移がなかなか進んでいないなど、特徴が挙げられました。 |
水質の測定中 |
続いて、2グループに分かれての作業です。一方が水質調査、もう一方が植生調査を行い、2日目は内容を交換します。 ここでは、主に水質調査の内容をお届けします。流速などを測定する担当と、pHや透視度など水質を計測する担当に分かれて調査を行います。 |
流量測定 |
水質調査の目的は、八幡平市内を流れる赤川と松川の比較です。赤川は松尾鉱山の排水の影響を受けており、pHが低いなどの特徴があります。 写真は、赤川上流での流量測定の様子。河床が赤いのが特徴的です。 |
温水路の見学 |
調査の途中で、温水路や魚道の見学もしました。温水路は、春先の農業用水を温める目的で使用されています。 魚道見学では、機能や問題点なども説明されました。設置場所の特性を理解しないと、無駄になってしまう可能性があるようですね。 |
データ整理 |
全ての調査地点を回ったら、宿に戻ってデータ整理をします。現地で採ってきた水を用いて、パックテストも行いました。 赤川と松川、上流と下流で明確な違いが見られる地点がありました。解説を活かして、レポートを仕上げましょう。 |
BBQ |
夕食はホテルの屋外施設で、バーベキューをしました。乾杯を合図に、食事が始まります。 途中で昆虫採集の結果発表もあり、「大物賞」と「珍奇賞」の表彰がありました。お酒も入っていますが、明日の作業に向けてのみ過ぎないように!! |
第3回の実習Uは、滝沢森林公園での昆虫採集です。今回は、ネイチャーセンターに集合します。 外部講師の伊達先生にご協力いただき、午前は昆虫採集と採集場所の記録を行います。 | 伊達先生より説明 |
説明が済んだら、早速採集に向かいます。ノルマは一人5匹です。所々から、悲鳴が...(^^;) みんななぜか、トンボが欲しいようです。11:30頃に全員が無事捕獲を終えました。 | 捕獲! |
午後は同定作業です。昆虫図鑑を用いて、捕獲した種を特定します。 伊達先生の話だと、森林公園内だけでも3,000種も生息しているそうです。ヒントを貰いながら作業を進めます。 | 同定開始 |
蝶やトンボ、カメムシなど、様々な種が取れています。図鑑は「目」ごとに分かれています。目の特定はできていますか? 違うところを見ている学生には、先生から指摘がありました。種の特徴や、見分けるポイントも教えてもらえました。 | 蝶?蛾? |
大体の同定が終わったら、伊達先生に確認していただき、今日の作業は終了です。同定の難しさを理解してもらうことはできたでしょうか。 最後の学生が15時30頃に終了しました。1日お疲れ様でした。 | 答え合わせ |
出発 |
第2回の実習Uは、松尾鉱山跡地での植栽と樹木の生育調査を行います。 大学の西側に集合。ぎりぎりでしたが、遅刻者はいませんでした。鈴木先生に見送られて、現地に向かいます。 |
現地の説明 |
まずは、辻先生より現地の説明です。実習Tでも中和処理施設の見学に来ますが、酸性水の問題や植栽が必要な理由などを説明してもらいました。 植樹は、東北地域環境計画研究所(代表:名誉教授 由井先生)の活動に参加させていただきます。 |
根吹苗の掘り取り |
4班に分かれて作業を行います。午前中は@植栽樹の測定、A根吹苗の掘り取り、B萌芽枝の採取、C植え付け用の穴掘りを行いました。 対象種は「ヤマナラシ」です。根吹苗と萌芽枝、それぞれ50本が必要ですのでがんばりましょう。 |
植え付け |
苗がそろったら、急いで植え付けに向かいます。研究所の方に植え方を教えていただきました。 思ったより苗が大きくて、準備していた穴を広げるというアクシデントはありましたが、100本が無事植えられました。厳しい環境ですが、大きく育ってくれるといいですね。 |
樹高測定 |
午後は、以前植栽した場所の生育調査を行いました。今回は、平成20年度の植栽樹が対象です。 樹種、樹高、胸高直径、地際直径、アキグミの枝の広がりの5項目を調査しました。まず、樹種の特定に苦戦しているようです。 |
何の木? |
同じ年度の植栽でしたが、区画によって樹種も生育状況も異なりますね。1班あたり10区画を調査して、今日の作業は終了です。 後ほどレポートの課題が出ますが、とりあえずお疲れ様でした。 |
実習Uは、変則的に実施されます。第1回は、現役山岳ガイドの方を外部講師として招いて、安全講習です。 午前中は座学です。事前準備やそれに伴う危険予知などを学びます。 | 野外での危険とは |
実際に地図を見ながらシミュレーションしてみましょう。今回は、安比温泉周辺を想定します。 雨が降ったらどうするか、地図から読み取れる危険は何か話し合います。正解はありません。アドバイスを貰いつつ、どんどん意見を出し合いましょう。 | シミュレーション |
午後は実技です。基礎的なファーストエイドや搬送方法などを、実践で学びます。 三角巾は、止血や固定など、様々な用途で使用します。畳んだり結んだり、スムーズにできますか? | 三角巾の活用 |
救急搬送は、ビニールシートやザックなどその場にある物を活用します。 安全に活動するためには、基礎的なロープワークも覚えておきましょう。一回の講習だけでなく、時々練習してすぐ使えるようにすることが大切ですよ。 | 結べるかな? |