今年度は、実習助手の阿部由里がコメントいたします。[ ] は指導教員。
後期最後の実習は、アニマル・トラッキングを行います。大学北側にある森林公園内にある、雪上の足跡を探します。それによって、種や個体数を推定できます。 まずは、金子先生の説明から。 | 足跡のスケッチ |
写真は、大学構内で見つけたリスの足跡。木から降りて、次の木まで走っていることが分かります。 足跡のサイズや間隔、深さなども種同定のヒントです。更には、足跡が一直線なのか、互い違いなのかなど、しっかり観察しましょう。 | リスの足跡 |
途中にある東屋で、動物の説明です。今年は林内にキツネやテンが多く、ノウサギが少ないことが分かりました。 身体がすっかり冷えたところで、ネイチャーセンターへと向かいます。 | 今年の傾向は? |
ネイチャーセンターでは冬鳥の観察をしました。多かったのは、スズメやシジュウカラ、ヤマガラです。センター職員の方に説明もいただいて、各鳥の習性なども分かりましたね 以上で後期の実習は終了です。1年間お疲れ様でした。 | 野鳥観察 |
土地所有者の意見 | 今日も学生主導のプログラムです。「区画すべきか」は、様々な立場を演じてもらうロールプレイングです。土地の開発をめぐって、公聴会を開催します。 学生は、住民や事業者、行政などの設定にしたがって、それぞれの意見を交換します。。最終的に、審議会によって土地開発の是非を決めました。 |
行動を決定する | 同じくロールプレイングの「倫理的に理由付ける」。ジレンマを抱えた状況で、どのような行動をするか考えます。 タカの生育地を保全する/別荘を建てる、捕獲規制を超えても釣りをする/やめるなど、自身の利益か公共の利益かを考えさせる内容です。 |
おとりになるカメ | 最後のプログラムは、「ウミガメの試練」です。ウミガメに扮した学生が、捕食者や人的障害を乗り越え、産卵に向かいます。 他のカメが捕食されている隙に、産卵に向かうなど生き残るためには戦略も必要です。産卵できたカメは、半分以下でした。 |
修了証 | 産卵までに十分な成長が必要であり、その間にも捕食者につかまる危険性があります。更に、海のゴミや砂浜を走るバギーなどによって、死亡する可能性もあります。生まれたてのカメなら、より厳しい状況になりますね。 しっかり振り返り、今回の実習は終了です。 |
冬休みをはさんで、今日から学生自身にプログラムの進行をしてもらいます。 前回割り振ったアイスブレイクと、プログラムを行います。緊張している人もいるようですが、緊張をほぐすためにもまずはアイスブレイクから。 | ミラーストレッチ |
渋谷先生によるお手本、「トンボ池」からプログラムスタートです。 希少種であるトンボと湿地を保全しつつ、まちを作ります。行政・企業経営者・住民・農家などの立場を考えつつ、意見を出し合います。作るだけでなく、きちんと振り返ることが大切です。 | まちの提案 |
それでは、学生の進行でプログラムを始めましょう。 共生や寄生の関係を学ぶ、「大親友」。カードにはそれぞれ生き物が書かれていて、ババ抜きの要領でペアを作っていきます。簡単なルールなので、案外盛り上がるんですよ。 | 「大親友」 |
「抑制とバランス」では、野生動物の個体変動をシミュレーションします。 自然災害や出産など増減に関する条件カードをひき、それに応じて個体数が変動します。絶滅する班はいませんでしたが、100匹が数十匹まで減った班もありました。 | 「抑制とバランス」 |
続いて、「死のつながり」です。これは、食物連鎖の過程で、農薬が濃縮されていくことを学びます。 バッタ・カエル・タカに分かれて、バッタは床に撒いた2色のチップ、カエルはバッタ、タカはカエルを捕食します。赤い餌は農薬に汚染されており、タカはバッタとカエルを通じて多くの農薬を保持(濃縮)していることを確認しました。 | 餌をとるバッタ |
会議室に集合 | 今回からプロジェクト・ワイルドに取り組みます。まずは、学部会議室に集合し、概要説明です。 プロジェクト・ワイルドとは、野生生物を題材とした環境教育プログラムです。ゲームなどを通して、体験から環境について考えてもらうことを目的としています。 | |
アイスブレイク | プログラムを始める前に、「アイスブレイク」です。初対面同士でもスムーズにプログラムを行えるよう、自己紹介をしたり、緊張をほぐしたりします。 じゃんけんやボールを投げるなど、単純な作業が向いています。 | |
水分子たち | 渋谷先生の進行で、数種類のプログラムを体験しました。写真は、プロジェクトウェットの一つ、「驚異の旅」です。 体験者は水分子となって、川や氷河などへと旅をします。サイコロの目によって行き先が変わりますが、同じところをぐるぐる回る人も。 | |
担当プログラム | 来週は皆さんの進行で、プログラムを行ってもらいます。単純にゲームをするだけでなく、それを学びへと繋げることが大事です。 プログラムの進行方法や、どういった意味があるのかを確認しておきましょう。 |
今日は調査結果の発表会です。各班で代表者を決め、10分程度の発表をしてもらいます。 今後の報告書作成のヒントが出るかもしれませんので、しっかりメモを取りながら聞きましょう。 | 発表の様子 |
発表が終わると質疑応答です。学生同士でも質問が出ます。答えに納得しない場合は、どんどん追加で質問していきましょう。 その後、先生からの質問・講評です。なかなか鋭い質問が飛んできますね。指摘された点は報告書作成時に直せるよう気をつけましょう。 | 質問に答える |
全発表が終了後、改めて報告書作成のポイントを説明し、今回の実習は終了です。フローチャートを作るなど、書き方のコツを参考にしましょう。 年内が第一締め切りですので、がんばってまとめてください。一回での合格は中々難しいかもしれませんが、誤字やグラフなどは自分たちで十分にチェックすること!! | 講評 |
報告書の作成について | 発表会・報告書作成に向けて作業を続けます。 大体傾向やまとめる方向が見えてきた頃でしょうか。報告書の作成方法や注意事項を改めて確認します。 | |
作業報告 | 先生に作業の進行や見通しを報告しつつ、作業を進めます。 作業は全部の班、順調に進んでいるようですね。先生のアドバイスなどを参考にしつつ、さらに精度を高めましょう。 | |
集計中 | 途中途中で作業を見返して、方向性などを確かめることが重要です。最後に台無しにしないよう、批判的な視点も時には必要です。 次回はいよいよ発表です。準備がんばってくださいね。 |
今回も調査の続きです。それぞれ調査対象地が決まったので、比較をしてみます。 調査(作業)をしている途中で、今の作業方法が合っているのかを検討することが必要です。黙々と作業するのではなく、グループ内で話し合いながら進めましょう。 | 集計作業 |
実際作業をするうちに、比較対象地や仮説を再検討するグループが出てきました。どうしても行き詰ってしまったときは、遠慮せずに先生たちの知恵を借りるのも手ですよ。 次回は報告書のまとめ作業に入ります。注意事項や様式などを改めて説明しますので、それぞれ作業を進めておきましょう。 | 地図を貼り合わせる |
地図から傾向をつかむ | 先週に引き続き、住宅地図を用いての作業です。本町通の傾向をつかんだら、比較対象となる地域を選択します。 現在同じような機能をもっていたのか、あるいはかつて同じような機能を持っていたのか。比較対象を選ぶ基準は様々です。 | |
地域について調べてみる | 比較対象が決まったら、その地区の地図を読み取ります。実際にやってみると思ったようには行かないかも? 班ごとに地図を眺めてみたり、色塗りをしたり、建物のリストを作ったりと進行は様々です。 | |
進行状況を報告 | 最後に進行状況を報告しました。比較対象をどこにしたのか、どういった視点で比較するのかなど、現時点での方針を発表します。 佐野先生から比較の仕方や作業についてアドバイスを貰いましたね。参考にしましょう。 |
今回から吉木先生・佐野先生が担当します。例年に引き続き、今年も住宅地図を用いての調査です。 前回まで調査していた盛岡市本町通を対象とし、地域の特徴と機能、それらの変遷を明らかにし、考察します。現地調査した経験を活かしましょう。 | 概要と注意事項 |
対象地区の変化を知るために、1988年、1999年、2007年、2016年の4時期について分析・比較をします。 第一回は、本町通のみに絞って作業を行いました。各年代の地図を比較し、土地利用や区画の変化などを把握します。 | 地図を貼り合わせる |
先生の助言を受けつつ、各班慎重に作業を進めていました。最初の時点で方針を話し合っておかないと、後々困ることになります。 方針が決まったらどんどん進めましょう。範囲は限定されていますが、案外大変な作業ですよ。 | 先生も交えて相談 |
各班、用途別に色を塗り始めました。班によっては、最初に変化があったところを確認してから色塗りを行っているようです。 来週は、進捗状況と比較対象地域の選定をします。各班で仮説等を考えてみてください。 | 用途別に色塗り |
発表の様子(1) | 前回の指摘を受けて、再検討した内容を本日発表します。 AからFまでの6地区を順に発表していき、倉原先生から質問や今後のまとめについて意見を貰いました。 | |
質問を受ける | 地図と写真を照らし合わせて発表をすすめます。ヒアリングした内容を含めれば、さらに地域の特性が見えてきますね。 地区によっては、住宅が100件ほどあり、相当苦労したようです。 | |
発表の様子(2) | この班は、調査結果を座標に合わせて分析してみました。調査区域内でも、場所によって雰囲気が異なっていると感じたようです。 他のグループの話を聞いてみると、地域間でも違いがあるようですね。 | |
ヒアリング内容の紹介 | 今回の発表では今後の方針を提案しましたが、具体性が足りなかったようです。事業をする場合は運営をどうするのか、住民の視点で必要なものは何かなど、再度検討してみましょう。 今回の発表資料と指摘された点についてまとめて、今回のテーマは終了です。5回の実習、お疲れ様でした。 |
今日は、これまでの調査結果を、倉原先生に報告します。調査を進めたのは自分たちです。得た情報を有効に使いましょう。 班ごとにまとめた地図や資料から、分かったことを報告していきます。 | 報告 |
先日もいらっしゃった「まちづくり研究所」の方と倉原先生から、様々な意見・質問を受けました。 自分たちでは見えていなかった視点や方向を提案されましたね。 | まとめ方の提案 |
前半の報告を踏まえて、発表結果をまとめます。 主題は「医大移転に関わる内丸地区の今後」ですよ。それを踏まえつつまとめることを忘れないように。 | 発表資料作り |
調査方法の提案 | 先週の見学を受けて、改めて調査方法を確認しました。 「まちづくり研究所」の方にお話を伺い、調査のポイントやコツを押さえます。今までの実習ではなかった、「夜」の視点について提案がありました。 | |
作戦会議 | 班毎に調査日程や方針を話し合います。可能な限りヒアリングもしてもらいますので、声のかけ方や質問内容なども考えておきましょう。 次回の実習は、再来週になります。2週間かけて、しっかり調査しましょう。 |
先週は、座学で内丸地区の概要を学びました。今週は現地へ赴き、市役所の方や地元の不動産関係の方からお話を伺います。 まずは、本町通にある「八日丁劇場」へ。ミニシアターとして貸し出していますが、周辺に住宅がないことから地元住民の宴会や学生の合唱練習などでよく利用されているようです。 | 八日丁劇場 |
かつては物流の拠点とされていた八日町ですが、現在は廃業する個人商店が多くなっているそう。 岩手医科大学の移転後は、お店も移転するのか、それとも廃業するのか、あるいは一部移転するのか。様々なエピソードと共に、商業の目線から見る際のアドバイスをいただきました。 | 建物にまつわる物語とは |
続いて、市役所の健康福祉課に所属していた方から、お話を伺いました。 内丸周辺には、通院のために住んでいる方が多くいます。移転先の未整備や費用などの理由で、移転が死活問題となる場合があると教えていただきました。 | 福祉の視点から |
最後に、実際に周辺を歩いてみました。調査の際のポイントなども確認します。 辿ったルートによっては、調査対象区域に入っている判もありましたね。来週からの調査に関わってきますので、よくチェックしておきましょう。 | 周辺の見学 |
座学から | 後期の実習が始まりました。今回から5回連続で倉原先生が担当します。 実習の題材は、「盛岡市内丸地区」。岩手医科大学移転に伴い、大学跡地や周辺を今後どのように形成していくかという視点で議論を進めます。 | |
リノベーション例 | 初回は座学にて概要を学びます。様々な地域で問題となっている「空き家」の取り扱い。防犯や衛生面などで問題視されています。 通常は行政で取り壊すことはできませんが、近年の法律改正により取り壊しが強制執行され話題となりました。 | |
調査地の確認 | 今回の実習では、内丸地区の空き家状況を調査し、今後の整備・開発方針を検討していく予定です グループごとに調査対象区域の住宅地図を読み取ります。昭和46年と近年のものを比較して、どのような変化があるか確認しました。 | |
地域の変化は? | 区域によって、住居件数や区画が変わっているところが多くありました。今後の課題の参考にしましょう。 来週は実際に内丸地区へと出かけ、市役所の方からお話を伺います。 |