この実習は2部構成です。第1部は4月に、第2部は8月に2泊3日でそれぞれ実施します。実習助手の阿部由里がコメントいたします。[ ] は指導教員。
実習最終日は、集合写真の撮影から。台風の動きが読めず、午後から雨が降るかどうか... 今日は、グループが入れ替わり、担当教員は昨日と同じ調査内容を行います。ここでは、主に、植生調査の内容をお届けします。 | 集合写真! |
植生調査は、柏台地区、松川温泉付近、蓬莱峡、旧松尾鉱山跡の4地点を巡ります。 まずは、柏台の調査地へ。設定された調査区内で、階層構造・出現種・被度を調べます。 | 柏台にて |
松川温泉付近の調査地へ向かう途中で、松川地熱発電所を見学。日本で最初にできた地熱発電所です。 渋谷先生から、説明を受けました。各地で地熱開発が活発化しており、岩手県内でも、八幡平市に新たな発電施設が建設されています。 | 松川地熱発電所にて |
昼食をとったら、バスで樹海ラインをのぼって蓬莱峡へ。見返り峠まで、もう少しの場所にあります。 林床をササが覆っており、調査地を回るのも一苦労です。3日目は霧雨の中での作業でした。 | 蓬莱峡にて |
旧松尾鉱山跡地へ。露天掘りにより露出した採掘面に、様々な団体が植樹を行っています。 平塚先生から、植樹活動の現状などについて説明がありました。植樹した一部の樹木は育っていますが、まだまだ厳しい環境です。 | 旧松尾鉱山跡地にて |
調査を終えたら、データを集計します。水質調査と同様に、2日目はホテル、3日目は大学に戻って行いました。 島田先生から結果の解説をしていただき、全日程終了です。皆さん、お疲れ様でした。提出期限まで時間がありますが、早めに課題をまとめておきましょう。 | 調査結果の集計作業 |
捕獲したネズミ | 朝6時。昨日に仕掛けたネズミトラップを回収します。ネズミは入っているでしょうか。 1人あたり2台のトラップを仕掛けたので、44台を確認します。 |
体重計測 | 結果は、1個体捕獲が1人、2個体捕獲が2人で、計5個体でした。捕獲した個体をトラップからビニール袋へ、噛まれないよう慎重に移して、重さを量ります。 個体重を計測したら、元の森へと返してあげましょう。 |
松川の上流にて | 朝食をとったら調査開始です。今年も2・3日目は2グループに分かれます。一方が2日目に水質調査、もう一方が植生調査を行い、3日目は内容を交換します。 ここでは、主に水質調査の内容をお届けします。松川の上流から調査開始です。 |
透視度の計測 | 水質調査の主な課題は、八幡平市内を流れる赤川と松川の比較になります。 流量算出のために、胴長を着て流速などを計測する担当と、透視度やpHなどの水質を計測する担当に分かれて作業します。 |
取水施設 | 水質調査の途中で、温水路に寄って、効果や特徴を学びました。 2日目は上手く出ませんでしたが、3日目は上流と下流で約1℃の差がありました。僅かな差に思えますが、稲にとっては大きな差です。 |
魚道の見学 | 温水路と砂防ダムに設置されている魚道の見学もしました。 2つとも上手く機能していないようで、その要因を学びました。設置するには、構造的な特徴などを理解することが大切です。 |
小出湧水 | 全ての調査が終了したら、小出湧水によりました。岩手山から流れてくる水で、同じ土地に数箇所の湧水があります。 約20年ほど地中を通って出てくるそうで、今飲んでいる水は皆さんが生まれた頃に降った雨かもしれませんね。 |
データ整理 | 2日目はホテル、3日目は大学に戻って各地点で採取した水を用いたパックテストと、流量の算出をしました。 実習Tで予習しているので、作業はバッチリですね。2班で計測しているので、大体似た結果になるはずですが... |
夕食はBBQ | 2日目は、ホテルの屋外施設でバーベキューです。教員の乾杯を合図に、食事が始まりました。 宴たけなわで、朝のネズミ捕獲・昆虫採集の結果発表です。同定が全部当たっていた「努力賞」や、珍しい昆虫を捕まえた「珍奇賞」など、6人を表彰しました。商品として、図書券をプレゼントです。 |
午前8時15分に大学集合。鈴木先生の挨拶で、今年も八幡平実習が始まりました。 今年は台風が迫っているため天候の心配がありますが、予報では何とかもつ模様... 台風に負けないように、3日間がんばりましょう! | 出発 |
今年も、1日目は全員行動で、2・3日目は2つのグループに分かれて行動します。まずは焼走り溶岩流へ。 ここの特徴として遷移が進んでいないことがあげられ、その要因などを学びました。 | 焼走り溶岩流 |
つづいて、岩手山焼走り国際交流村へ。ここでは、バイオマスボイラーを温泉の運営などに利用しています。 木質チップの保管場所や、ボイラー内部の様子なども見学しました。 | バイオマスボイラー |
松川温泉の入り口へ。ここからは、男女別に8班に分かれて樹海ラインを歩きながら、鳴き声を頼りに生息種を調べます。 女子班は金子先生が、男子班は名誉教授の由井先生がサポートしてくれました。予習していた種は、聞き分けられましたか?それ以外にも鳴いている種がいましたね。 | 野鳥ラインセンサス |
お昼を食べたら、午後からは八幡平の散策です。見返峠ルートと鏡沼ルートに分かれて、雪田植生の調査と植生復元の確認をする課題を行いました。 近くによることができないので、見逃さないように注意しましょう。 | 八幡平にて |
八幡平から下山して、ホテルへ。部屋に入る前に、ホテル近くの森へ行って、野ネズミ捕獲用のトラップを仕掛けます。 明日は、朝6時にトラップを回収します。 | 野ネズミ調査 |
夕食をとって休憩したら、本日最後の調査、昆虫採集です。外部講師の伊達先生にご協力いただきました。 はじめのうちは、各所から男女問わず悲鳴が上がります。捕って終わりではありません。5匹とらないと次の作業に進めませんよ。 | 昆虫採集 |
捕れた昆虫を同定します。図鑑を用いていますが、なかなか難しいですね。 同定が終わった人から解散です。22時、最後の組が終了しました。1日お疲れ様でした。 | 昆虫同定 |
座学からスタート | 前日に実習Tで実施した安全講習を踏まえて、今日は救急救命の講習です。 今年も、現役の山岳ガイドである平山さん、上野さん、米沢さん、三浦さんの4名に講師をお願いしました。昨年より講師が増えたので、しっかり教えてもらえますよ。 |
相談中 | 昨年と同じく座学の途中で、平山講師から地図を渡され、描かれたコースに潜む危険を推測します。今年は南昌山で調査しているシチュエーションです。 気象情報や地図から得られる情報と、前日の安全講習の内容を活かせますか? |
三角巾の使い方 | 午後は、実技です。応急手当の仕方や、要救助者の搬送方法などを実践します。 三角巾は、止血や固定など広く利用できます。たたんだり、結んだりスムーズにできるようにしましょう。 |
応急手当の実践 | 一通り学んだら、シミュレーションです。落石、骨折、流血などの情報から、どのような行動が考えられるでしょう。 その後、ロープワークの基礎を学び、講習は終了です。いざという時のために、普段から練習しておきましょう。 |