この実習は2部構成です。第1部は6月に、第2部は8月に2泊3日でそれぞれ実施しました。助教の鈴木正貴がコメントいたします。[ ] は指導教員。
実習最終日は、集合写真の撮影から。今日も良い天気です。かなり暑くなりそうです。 今日は、グループが入れ替わり、担当教員は昨日と同じ調査内容を繰り返すことになります。(^^;)ここでは、主に、植生調査の内容をお届けします。 | 集合写真! |
植生調査は、柏台地区、松川温泉付近、蓬莱峡、旧松尾鉱山跡の4地点を巡ります。 まずは、柏台の調査地へ。班毎に、設定した方形区のなかに生育する植物の種や被度を階層で記録します。 | 柏台にて |
松川温泉付近の調査地へ向かう途中で、松川地熱発電所を見学。 渋谷先生から、地熱利用に関する説明を受けます。岩手県内では、地熱発電所の計画がいくつかあるようですね。地熱は、将来にわたって期待される自然エネルギーの一つだとか。 | 松川地熱発電所にて |
昼食をとったら、バスで樹海ラインをのぼって蓬莱峡へ。見返り峠まで、もう少しの場所にあります。 調査を終えたら、せっかくなのでトレッキングコースを歩きましょう。ちょっとしたアスレチックを楽しめます。 | 蓬莱峡にて |
見返り峠からアスピーテラインをくだって、旧松尾鉱山跡地へ。ここは、様々な団体が植樹活動を行っている場所です。 調査の途中で、平塚先生から、植樹活動の意義やその現況などの説明を受けます。 | 旧松尾鉱山跡地にて |
調査を終えたら、データを集計します。写真は、2日目のグループによるホテルでの集計の様子。3日目のグループは、大学に戻って行いました。 島田先生に調査結果の解説をして頂いて、実習の全行程を終了。みなさん、お疲れ様でした。あっ、課題の提出をお忘れなく。 | 調査結果の集計作業 |
朝6時に集合 | 朝6時起床。さあ、昨夕に仕掛けたネズミトラップを回収しましょう。ネズミは入っているでしょうか? 1人あたり2つのトラップを仕掛けたので、総トラップ数は2×28=36個。 |
捕獲されたアカネズミ | 結果は、3人が1個体ずつ捕獲しました。アカネズミ2個体、ヒメネズミ1個体です。捕獲した個体をトラップからビニール袋へ、噛まれないよう慎重に移して、重さを量ります。最も大きな個体は重さが56gでした。一番小さい個体は、ヒメネズミで17g。 |
松川の上流にて | 朝食をとったら調査開始です。今年の実習の2・3日目は、一つのグループが、2日目は水質調査、3日目は植生調査を行い、もう一つのグループはその逆になります。 ここでは、主に水質調査の内容をお届けします。写真は松川の上流での調査の様子。 |
赤川の上流にて | 水質調査の主な課題は、八幡平市内を流れる赤川と松川の比較になります。 赤川は、旧松尾鉱山からの鉱廃水が流出する河川。鉄分で川底が赤いですね。調査しながら、両河川の違いを見つけましょう。 |
八幡平市内の温水路にて | 水質調査の途中で、温水路に寄って、その効果を確認してみます。 松川の水温は、農業用水として利用するにはちょっと低いので、太陽光による水温上昇をねらったこの施設で、水温を上げているのです。 |
生出の湧水 | すべての調査を終えたところで、ホテルへの帰路、生出の湧水に寄ります。 これほど水量の多い湧水は珍しいようですね。少しの間、涼を楽しむことにしましょう。 |
ホテルで水質分析 | ホテルに戻ったら少し休んで、とりまとめを行います。 ホテルで用意してくれた作業部屋で、採水したサンプルの水質を分析します。これまでの実習で習った方法ですから、段取りは大丈夫ですね。 |
流量の計算 | こちらは、流量を計算しているチーム。3人で個別に計算し、答え合わせをおこなって、計算ミスがないようにします。 調査地点は6箇所あるので、計算は単純でも、作業量がちょっと多いですね。 |
夕食はBBQ | 2日目の夕飯は、ホテルの野外施設でバーベキューです。佐野先生の音頭で、乾杯。 宴たけなわで、ネズミを捕まえた3名に賞品を贈呈。教員のポケットマネーで用意した図書券。大事に使ってくださいね。 |
午前8時15分に大学集合。天候は快晴。平塚先生の挨拶で、今年も八幡平実習が始まりました。 今年は気温と湿度の高さに苦しむことになりそうです。飲料水を用意するなど熱中症対策を万全にして、3日間がんばりましょう! | 出発 |
今年は、1日目は全員行動で、2・3日目は2つのグループに分かれて行動します。まずは、焼走り溶岩流へ。 植生回復の遅れなど、他地区の溶岩流とは異なる状況を確認し、その理由について学びます。 | 焼走り溶岩流 |
トイレ休憩をかねて、岩手山焼走り国際交流村へ。ここは、バイオマスボイラーによる熱源を利用している施設です。 燃料のチップの保管状況や、実際にチップを燃やしている様子を観察します。 | バイオマスボイラー |
松川温泉の入り口へ。ここからは、男女別に8班に分かれて樹海ラインを歩きながら、鳴き声を頼りに生息種を調べます。 女子班は金子先生が、男子班は名誉教授の由井先生がサポートしてくれました。鳴いている種は少ないようですね。 | 野鳥ラインセンサス |
お昼を食べたら、午後からは八幡平を散策します。単に歩くのではなく、高山植物の分布特性と、植生回復を図った場所の特定という2つの課題があります。 周りの景色をよくみながら歩きましょう。 | 八幡平にて |
八幡平から下山して、ホテルへ。部屋に入る前に、今日はもう一つ調査します。 ホテル近くの森へ行って、野ネズミ捕獲用のトラップを仕掛けます。明日は、朝6時にトラップを回収しますよ。寝坊しないでくださいね。 | 野ネズミ調査 |
座学からスタート | 毎年実習Tで実施している救急救命の講習ですが、今年は実習Uに移行しました。全日かけて行うハードな内容は変わりません。(^^) 今年は、現役の山岳ガイドである平山さんと上野さんに講師をお願いしました。 |
このコースに潜む危険とは? | 座学の途中で、平山講師から地図を渡され、描かれたコースに潜む危険を推測することになりました。 みなさんから、いろいろな意見が出されましたが、今年は「クマ」に注意する必要がありそうですね。 |
傷病者を運ぶ(1) | 午後は、実技の時間となります。三角巾を使った固定方法や止血方法、様々な道具を使った搬送方法など。 写真は、スリングという環状のロープを使って傷病者を背負う方法。持ち上げる時、不安定になったら、周りの人が支えます。 |
傷病者を運ぶ(2) | 一通り学んだら、シミュレーションしてみましょう。傷病者は、右足を骨折しているようです。右手も流血していますね。さあ、どうしますか? 野外では何が起こるか分かりません。学んだ事を忘れずに。 |