助教の鈴木正貴がコメントいたします。[ ] は指導教員。
今年度の実習Tは、履修生を2つのグループに分け、それぞれ別の内容で行います。そのため、当ページでは、鈴木がサポートする実習内容(※印)を中心に紹介してゆきます。
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今日の実習は、講師に伊達先生をお招きして、大学北側にある森林公園での昆虫採集です。伊達先生は、昆虫調査を業務の一つとしている方です。16名が参加してくれました。 まずは、森林公園内にあるネイチャーセンターで説明を受けます。 | ネイチャーセンターへ |
説明を受けたら、捕虫網と捕まえた個体を入れる容器を持って、森林公園内を巡ります。目標は、5目5個体です。近い種ばかりを捕まえてはいけませんよ。 伊達先生のアドバイスで、草むらから水辺へと、環境の異なる場所を探して歩きます。 | 昆虫採集中! |
採集を終えたら、大学に戻って同定作業に入ります。採集した個体と図鑑とを、じっくり見比べましょう。ほんの僅かな違いにも注意して。あちらこちらから「全く分からない!」と悲鳴のような声が。(^^;) 名前が分かったら、調査用紙に書き入れてゆきましょう。 | 同定作業中! |
途中で、渋谷先生が参加してくれましたが・・・よく分からない様子。昆虫の同定は難しいですね。後日、伊達先生に、みなさんの同定結果を採点してもらいますので、お楽しみに。 これで前期の実習は終了です。お疲れ様でした。 | 渋谷先生も参加 |
pHの変化を調べる | 今日のBグループは、pHについて学びます。希釈や土壌吸着によって、pHの値はどのように変化するのでしょうか?この実験は、八幡平実習(実習U)の考察に役立つと思いますよ。 一方、Aグループは、山に登って高度による気温差を測定しているようです。 | |
松川・赤川をたどる | 実験を終えたら、八幡平市を流れる松川と赤川を地図でたどります。八幡平実習では、この2つの河川の水質を調べることになります。調査位置が分からないと、レポートが書けなくなりますよ。 8月上旬の八幡平実習まで、今日の実習内容を忘れずに! |
今日は、流量と負荷量の計算をしてみましょう。まずは、辻先生が用意した例題を解いてみましょう。流量は、流速×断面積で求めることができます。単位を揃えることを忘れずに。 解けたでしょうか? 台形の面積を求める公式など覚えてますか? | 流量の計算 |
計算方法を確認したら、現地で実測しましょう。測定する断面を4分割したら、流速計を使って各断面の流速を測定します。水質測定も忘れずに。 データを取得したら、実験室に戻って計算です。実習Uでは、もっと大きな河川で測定します。それまで忘れずに。 | 流速を測る |
もう一つのグループを覗いてみると、何やら体の一部の長さを測定しています。自分の体のどこかの長さを知っておけば、現場などで測定器具が無くても、おおよその長さが分かります。 たとえば、両手を水平に披いたときの両手間とか、親指と人差し指の間とか。 | 体の部位を測る |
お次は、大学の調整池に行って、池の縁から立木までのレベルを測ってみます。ハンドレベルによる簡易的な測量ですが、比高を測る経験として重要です。 来週は、大学を離れて、山を登るとか。がんばってくださいね。 | レベル測量 |
大学構内の調整池へ | 今日のBグループは、二手にわかれて、大学構内にある第一調整池と、大学東側にある湧水池へ。それぞれの池の流入・流出水の水質を測定します。 昨日まで雨が続いていたので、今日は降らなくて良かったですね。 | |
現地で測定 | 現地での測定を終えたら、サンプルを持ち帰って実験室へ。パックテストを使って、残りの項目を測定します。 各測定地点の水質が異なる原因は何でしょうか。後日、レポートにまとめて提出ですよ。 | |
森林公園内を歩く | その頃、Aグループは大学北側にある森林公園内を歩いていました。衛星画像から作成した植生図を持って、現地を確認します。 作成した植生図を現地の状況が異なっていたら、チェックしておきます。 | |
GISデータの修正 | 現地での照合を終えたら、大学に戻って、前回入力したGISのデータを修正します。これで、精度の高い森林公園の植生図が完成しました。 お疲れ様でした。 |
今日は、Bグループを対象とした辻先生担当の実習になります。水質の測定方法を学んで、辻先生が用意したサンプルが、どこで採水したものかを当てます。 そうそう、今回はサンプルの一部が違います。最終処分場付近から流れている沢水で、辻先生が気になって調べているのだとか。 | 測定方法を学ぶ |
みなさん、順調に測定できたようですね。ただ、ちょっと時間がかかってしまったようで、最後の答え合わせは、辻先生が回答することになりました。 でも、測定値を比較したら、なんとなくどこで採水したサンプルなのか分かったのではないでしょうか? | 測定は慎重に |
他方で、Aグループは、どのような実習をしていたのでしょうか。覗いてみると、一生懸命に色塗りをしていました。 大学の隣にある森林公園の植生図を描いているようです。空中写真を使って植生を判別し、あらかじめ設定された凡例にしたがって色を塗ってゆきます。 | 色塗り中! |
そして、できあがった植生図をGISに落としてゆきます。良い機会なので、GISの使い方を学んでおきましょう。卒論製作で役に立ちますよ。 来週は、作成した植生図もって現場へ行き、照合するそうです。がんばってくださいね。 | GISで植生図を描く |
ネイチャーセンターへ | 今回は、3年生全員で同じテーマに取り組みます。大学の隣にある森林公園に生息するキビタキという鳥の個体数を推定しましょう。 まずは、森林公園の中心にあるネイチャーセンターへ行きます。 | |
コースを歩く | 森林公園内にはコースが設定されていて、このコースを歩きながら、鳴き声を頼りに、キビタキの居る場所を地図に落としてゆきます。 地図をよく見て、コースを間違えないようにしましょうね。 | |
沢に落ちる! | 男性グループのコースには、沢が何本かあります。この沢を越えて歩くことになるので、落ちないようにしましょう。もし落ちても、泣いてはいけません。 とはいえ、足元に気を取られていると、鳴き声を聞き漏らしますよ。 | |
位置を記入 | 後日、調査結果をもとに個体数を推定する作業を行いました。でも、ヒヨドリとキビタキを聞き間違えているようなので、過去のデータを使うことになりました。(^^;) まずは、複数回実施した調査データを、回数別に地図へ記入します。 | |
同一個体の推定 | 10回分のデータを記入したら、同一個体かどうか検討しましょう。 同一個体だと思ったら、色鉛筆で囲います。何個体いるでしょうか? | |
テリトリーの推定 | 同一個体を推定したら、テリトリーを描いてみましょう。同じような面積で、隣同士が近づくように円を描いてゆきます。 テリトリーは17つで、個体数は17×2=34個体というのが正解でした。 |
今回は、8月に行う八幡平実習(宿泊実習・実習U)の事前学習です。八幡平実習では、赤川と松川の水質を調べて比較します。 赤川には、旧松尾鉱山の鉱廃水の処理水が流れ込んでいます。そこで、比較の際に重要となる「pH」について、その値の意味をおさらいしましょう。 | 希釈すると? |
用意されたサンプルは、pH3に調整されています。このサンプルを希釈して、pHの値がどう変化するか調べましょう。 10倍、100倍と希釈すると、pHは1ずつ増えていきます。水素イオンは土にも吸着します。用意された土をまぜててみると、どうなるでしょう? | 土を混ぜると? |
八幡平実習では、いきなり現地へ行って測定することになります。 その前に、赤川と松川がどこを流れているのか、地形図上で流路をなぞってみましょう。あわせて、農業用水の取水地点や、支流の合流点などを確認しましょう。 | 赤川と松川はどこを流れてる? |
最後は、赤川と松川それぞれの集水域を求めてみましょう。各河川を流れる水は、どのあたりに降った雨が集まってきているのでしょうか。 八幡平実習まで、少し時間が空いてしまいます。今日学んだ事を忘れずに。 | 地形図とにらめっこ |
流量の計算 | これまで、水質を求めることを中心に学んできました。今日は、更に「負荷量」を求めてみましょう。この負荷量を求めるには、水質測定と一緒に、河川の流量を測定しなければなりません。 まずは、用意された例題を解いてみましょう。単位の扱いに注意しましょうね。 | |
流速の測定 | 流量の求め方が分かったところで、大学近くを流れる小河川へ。 ここで、水質と流速を測定します。流速計を使い方は大丈夫ですか?測定者は、自分の立ち位置に注意してくださいね。 | |
水質測定中 | 実験室に戻ったら、持ち帰ったサンプルを使って、現地できなかった水質項目を測定します。 一方、手の空いた人は、流量の計算をしてみましょう。データは全部揃ってますよね? | |
負荷量の計算 | 水質の測定値と流量を求められたら、負荷量を算出してみましょう。各自で計算して、グループ内で計算値を比べてみてください。みなさん、同じ値になりました? 今回の実習内容は、八幡平実習でも実施します。それまで忘れないようにしてくださいね。 |
前回は、サンプルを使って水質調査の練習をしました。今日は、大学の調整池と大学近隣の湧水へ行って、採水するところから始めます。 まずは、採水地点の位置確認をします。周囲がどのような環境であるのかも調べておきましょう。 | 事前打ち合わせ |
打合せが終わったら、道具の準備をして出かけましょう。良い天気です。 写真は、調整池を担当する班が移動している様子です。右手奥に、調整池がみえます。 | 現地へ赴く |
現地に着いたら、早速測定を始めましょう。写真は、調整池の流入口の様子です。 担当班は、傍らで透視度を測定しています。ちなみに、ここからの流入水は、大学からの排水を処理したものです。(^^;) | 調整池の流入口 |
現地での測定を終えたら、サンプルを持ち帰って、残りの項目を測定します。パックテストは、もうお手の物ですね。 レポートの内容は、測定値を使った調整池と湧水の現況の考察です。締切は一週間後です。がんばりましょう。 | パックテストの様子 |
まずは座学から | 今回の実習から、しばらくは「水」がテーマとなります。水質、流速、流量・・・水に関する様々な項目について測定しましょう。 まずは、水質の測定から。これまで辻先生の講義で習った事の復習から始めましょう。 | |
用意されたサンプル | 測定方法について学んだら、実際に測定してみることにします。辻先生が用意したサンプルの水質を調べて、どこで採水されたものなのか当てましょう。 「人工湿地」「実験室の水槽」「伊勢清水」「中津川」「水道水」のいずれかですよ。 | |
測定中 | 班のメンバーで協力しながら、指示された項目を測定してゆきます。基本は、パックテストを使った測定方法になります。 もしかすると、パックテストの測定レンジを超えてしまう場合があるかもしれません。その時は、「希釈」してみましょうね。 | |
測定結果の書き出し | データが揃ったら、黒板に書き出します。そして、その結果をみながら採水地点を考えます。ちょっと難しかったかもしれませんね。(^^;) 来週は、現地で採水するところから始めます。 |
今日は、グループを入れ替えて、山歩き編の2回目です。 前回実施したグループは、全員が時間通り大学に戻ったので、今回も問題ないでしょう。ということで、教員も地形図頼りに山の中を散策。前回に比べて、緑が多くなってきました。 | 岩大演習林を歩く |
歩いていると、頂上付近でフラグを探す5班のメンバーに遭遇。余計な会話をすると、フラグの位置を教えてしまいそうなので、挨拶を交わしてその場を去ります。 順調に、フラグを見つけているようです。良かった、良かった。 | 5班と遭遇 |
大学に戻ると、吉木先生を交えて、歩いたコースを振り返りながら反省会をしている班が。もうちょっと効率的フラグを取るコースがあったようで。 今回は、一つのフラグを見つけられず、ぼろぼろになって戻ってきた班が。(^^;)お疲れ様でした。 | 歩いたコースを振り返る |
大崎地区の雑木林へ | 今日の実習は、全員でカタクリを対象にした調査を行います。 カタクリという植物の生態について説明を受けたら、大学の東側にある大崎地区の雑木林へ。ここは、地元の方が、カタクリをふやそうと、こまめに管理されている場所です。 | |
コドラートを設定する | あたり一面に咲いているカタクリを踏まないようにして、班毎に、50cm×50cmのコドラートを設置します。 筆記をする人、測定をする人、班のメンバーでそれぞれ役割を決めましょう。とくに、筆記は重要な役割ですよ。 | |
葉の長径と短径を計測 | 個体群のクラスサイズ構造を知るために、個体のサイズとして葉面積を求めます。 まず、実生の数を数えます。その後、個体ごとに、葉の長径と短径を測ってゆきます。終わったら、隣に新たなコドラートを設定して作業を繰り返します。 | |
カタクリ群落 | データがとれたら、大学に戻ってエクセルに入力し、データを提出します。締切は明日の朝まで。(^_-) 後日、皆さんで取得したデータをもとに、クラスサイズ構造を推定し、現在の個体群の過去と未来を推測してみます。 |
今日は、街歩き班と山歩き班に分かれて実習を行います。街歩き班は、現地(盛岡駅)集合。山歩き班は岩手大学の演習林へ。 山歩き班は、道具の確認から始めましょう。地図、コンパス、軍手など、準備が出来たら、用意したクルマに乗って出発です。 | 道具の確認 |
演習林に着いたら、班毎に出発です。配布された地図上に、フラグの場所が描かれています。今朝、吉木先生が、早起きしてフラグを設置したそうな。皆さんは、それを探しに行きます。 風が強くて、ちょっと肌寒いですが、山を歩くにはちょうど良い天気ではないでしょうか? | 出発 |
写真は、みなさんが探しに来るのを静かに待っているフラグ達。班毎に色が違うので、間違えないようにしましょう。 まだヤブが深くないので、見つけやすいかもしれません。吉木先生も、あえて見つけやすい場所に置いているような気が・・・(^^;) | フラグ群 |
フラグを見つけたら、全員で見つけたという証拠に、写真撮影をお忘れ無く。 終わったら、大学まで歩いて戻ります。時間内に全班が戻ってくれて良かった、良かった。 | 証拠写真を撮る |
実験室に集合 | 1回目の実習から街歩き&山歩きをするので、グループの顔合わせを兼ねて事前説明会を開催。 山歩き班は、ここでいきなりの課題。現地の地形図に尾根線と谷線を書き入れる作業です。 | |
地形図とフラグ | 吉木先生のダメ出しを何度も受けながら、作業を進めます。これができないと、実習に参加できません。 それでも、時間内に全班が作業を終了したようですね。当日は、作成した地図を持って、山中を歩き回りまわることになります。 |